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Omotenacism for women女性のためのオモテナシズム

意思決定は賭けと考える~習慣の克服~

2019年6月2日

あじさいこのコラムでも紹介した「12の習慣」は、公開セミナーも行っていますが、本当に多くの女性に共感頂くことが出来ました。「全て私の習慣です!」という人もいれば「半分くらい」という方もいますし「全くあてはまらないけど自分の周囲の女性にはあてはまっている!」という声もあり、感想の表現にも「私はこうなんだ」と主張するところが「全てに過剰」(習慣のひとつ)な女性の癖も感じながら(失礼)嬉しく伺っています。

 

先月、ユーミンの45周年コンサートに行きました。そして彼女の歌の中に「12の習慣」の気持ちが散りばめられていることを発見。ユーミンの歌がこれだけ長く(昭和から!)愛されている要因はたくさんあると思いますが、その一つは多くの女性が彼女の歌詞に「あるある」体験を重ねているからでしょう。

 

「あなたが本気で見た夢をはぐらかしたのが苦しいの、私を憎んでも覚えてて」→ 反省し過ぎる/全てに過剰

「あなたにふさわしいのは私じゃないって、電話を切ったあとで思い切り泣いた」→ 自分の成果を主張しない/自信がない

「あれからどんな時にも着飾っていたのに~」→ 自分の努力はいつか気づいてもらえて報われる

 

それでは、仕事の場でこの「あるある」を克服するためにはどうしたら良いのでしょう。今回は「反省し過ぎる」(頭の中で反芻する)女性へのヒントです。

反省する状況というのは、自分が何かを行った結果、あるいは行わなかった結果、うまく行かなかったことを悔やんでいる状態です。

反省をしてしまう人は「あのときああしていたら、ああすれば」と自分の意思決定について「たら・れば」に捉われます。

そんな時に役立つのが「確率思考」の考え方です。

女性ポーカープレイヤーのアニー・デューク氏は、意志決定は自分自身への「賭け」であると言います。

「選択しなかった自分」に「選択した自分」が勝つことに賭けている状態です。

何かを選択するとき、私たちは「未来に手にするもの」に期待しての「賭け」をしていると考えてみてください。

 

例えば、転職を決意した場合「転職しなかった自分」より「転職した自分」がさらに将来良い状態になれると信じるから選択(賭け)をするのです。

でも、良い状態になっている保証などどこにもないし、その時点では未来に何が起こるのか分かりません。ね、「賭け」でしょう?

だから、起きたことが予想どおりでなくても、それはどうにもならないことだし、自分を責めても仕方ありません。最善の予測をするという努力は出来ますが、それが最善かどうかは結果が出なければ分からないのです。

どんなに努力をしたとしても、最善の予測をしたとしても、確実なことはありません。自分のせいだけではないのです。

結果の原因が100%運であることも100%スキルや知識であることもありません。様々な要因があるのです。

だから「丁か半か」の掛けではなく、何かを選択(自分の行動を含め)については複数の選択肢を考え、その選んだことについて確立を考えておくと良いと、デューク氏は勧めます。

例えば何かを提案するとき「この提案が全て通る」ことを目指すのではなく、「全て通る」確率はどのくらいあるのか、どの程度になる可能性があるのか、通らない場合は何が起きるのか、それぞれの可能性はどのくらいあるのか、事前に考えることで、逆に本質が見えて来ます。

「賭け」と考えれば勝てば満足感という「報酬」が得られますが、負けた場合でもその原因がひとつだけということはめったになく、また自分の能力不足だということもないわけで、客観的に受け止めることができます。

もし「能力不足」「努力不足」が一つの要因であれば、それを補う方法を考えればよいでしょう。次への戦略が立ち、くよくよ考える必要がなくなります。

 

試しに、令和5年までのあらゆる自分に起こりうることを想定して書き出してみてください。いつも私がお勧めするのは「ビジョン(ありたい自分・なりたい自分)」ですが、ビジョンはもちろん、ビジョンが実現しなかった場合も含めての全ての可能性です。

書き出してみるとそんなに良いことばかりではないのではありませんか。良い予測ばかりだとしたら楽観的過ぎるかも知れません。私は、書き出してみると、もしアクションを起こさないとまずいぞ、ということが予想以上に多いことに気づきました。

一方、書き出したことで思い通りにならないことがあっても想定内であれば対処可能だとも考えることが出来ました。

 

再びユーミンの「青いエアメール」という歌に「選ばなかったから失うのだと、悲しい想いが胸を貫く」というフレーズがあります。

そう選ばなければ失う、選ばなかったのは自分の責任、だけれど賭けだから「負けるのもあり」でしょう。そして選ばなかったから、得たものだってあるはずです。

だから反省し過ぎないでくださいね。自信を失うもとですから。

 

参考; 「確率思考」 アニー・デューク著 日経BP社

(YK)

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会社の風土を作っているのは誰?

2019年4月25日

61d95eefc1872adcbbf6f0c148d74440_m今年は、女子大学生や20代前半の働く女性たちに出会う機会に恵まれ、彼女たちの目標に向かう勢いとタフな精神に驚かされています。

好奇心が旺盛で、探求心を持ち、まずは実践してみる彼女たち。何に興味を持っているのか自分で分かっているので、勉強をする目的も自分の言葉で明確に述べることが出来る、そして社会貢献や新たなことを生み出すことにタフに時間を使って行動を起こすことが出来る。私の若い頃とは大違いです。

もちろん、こうした女性たちは全女性の数パーセントに過ぎないでしょうが、数パーセントでも前向きに社会に参画し変えようとする意志のある若者がいることにワクワクしています。

 

ところが、最近、ひどく驚き憤りを感じたこと。それは、ある会社で新入社員研修で女性社員だけに『お茶の出し方』が研修の項目にあったのを見たときです。たまたまその会社がそうだったのでしょうが(私のクライアントではなく、もちろん全ての会社ではありませんが)ペットボトルやプラスチックカップが主流のなか、まだそういうことを指導しているのだと驚きました。

最近は、ペットボトルを出すところも多いなか、会議にいらしたお客様に「お茶」を出すことも印象をあげ円滑な交渉を進めるには大切です。そして出す人が心を込めてお茶を入れることはビジネスであっても悪いことではありません。

何故、疑問に感じているかというと、①貴重な時間と研修費を使って教える課題なのか ②なぜ女性社員だけなのかというこの2点です。

 

昨今、多くの企業が「ダイバーシティ」を方針に掲げています。

しかし、方針と研修にこうした矛盾が存在することに多くの担当者が気づいていません。慣習だから、昨年もやったから、ということで続行しているのかも知れません。

ちなみに海外の会社では、お茶は自動販売機で出るものをすすめるか、あるいは雑用のパートの人が出してくれたりするので正社員で入って最初にお茶くみを指導されることはありません。

相当不思議な日本。「おもてなし」の国だからという理由では当然ないでしょう。

 

新入社員は初めての研修では、大きな疑問を持つことはなく素直に会社の組んだプログラムに従って、不安を覚えながらも一生懸命従おうとします。皆さんも、新人時代、ちょっと「変だな」と思う仕事も出来なければ認められないのだろうという心配から、一生懸命取り組んだものではないでしょうか。こうした雑用の先には、きっと活躍出来る舞台がある!と信じているからです。

「お茶出し」をうちの会社はしていないから大丈夫、というわけではありません。仕事に直接、関係ない、不必要な慣習ややり方を新入社員に受け継いでいることがないかちょっと考えて見てください。そうしたところにあなたの企業の「風土」を垣間見ることが出来ます。

こんな課題は、昭和の新入社員の話のようなのですが、昨今、日本の組織は保守化。採用から入社式までいっせにリクルートスーツというのも平成になってからの習慣です。

 

さて、冒頭にあげた女子大生たちが、この会社に就職したらどう思うでしょう。数カ月たつとこの会社の風土に自分はあわない、自分のやりたいことを他で探そう、と違う道を模索し始める人も当然いるでしょう。

が、だんだんと慣れてしまい会社の当たり前が自分の当たり前になって疑問も感じず(あるいは感じても面倒なので)現状維持を守る、このどちらかではないでしょうか。

そしてもっと怖いのは、会社の当たり前に慣れてしまうと、彼女たちもそのうち「お茶は女性が出すべきだ」「仕事と同様時間をかけて行うことが当たり前だ」と考えて、次の世代を指導するようになることです。

 

そして、その先輩たちが、無意識のうちに新入社員のモーチベーションをそいでしまっているとしたら、女性活躍推進はお題目のままになってしまいます。

案外、小さな自分の行動こそがメッセージになっていることを認識しましょう。

 

自分が厳しい体験を潜り抜けて来た人ほど、同じ境遇の人に対しては共感するより、厳しくなるそうです。

ロールモデルと気負わずに、自分の在り方が知らないうちに企業の風土を作っていないか、後輩に良くも悪くも大きなインパクトを与えていることを意識して、新入社員が迎えて時は「平成」から「令和」になるタイミングに自分自身が「あるべき」を引きずっていないか、見直してみてはいかがでしょうか。

(YK)

 

 

 

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性能が良すぎる女性のレーダー

2019年3月25日

女性ヘッドフォン女性は幅広く物事を一度に察知する能力、性能の良いレーダーを持っているため、それが時に弊害になります。

たとえば、パートナーや配偶者の様子の微妙な変化を察知し、あらぬ疑いを持ちその疑いを夜な夜な心の中で反芻する、そしていっきに爆発してしまったというような経験を持つ女性も多いのではないでしょうか。

だから女性は恐れられます。面倒がられます。

最初から話があらぬ方向へ行きました(笑)。女性が細かいことに気が付きすぎて、また周囲への気配りが過剰すぎて起こる弊害が、12の習慣の最後の二つです。

 

女性の活躍を阻む12の習慣

⑪ 反省し過ぎる

⑫ 周囲を気にしすぎる

 

女性が細かい点に気が付く能力が優れ、他人を喜ばせたいという習慣があるということは前述したとおりです。

他人の思惑を気にし、他人にどう思われているのかも気になります。

そのために起きてしまったことをいちいち記憶の中から取り出してみては、ああすればよかった、こうすればよかったと後悔する傾向も強いのです。

細かいことを記憶している女性が多く、男性は忘れっぽいというのもこの習慣に基づくものです。

繰り返し繰り返し頭の中でシーンとして思い出しているので、記憶にも定着してしますのです。

それが成功体験であれば効果的なのですが、おうおうにして失敗した場合にこの習慣が起こると自信の喪失の元になります。

 

最近、この12の習慣についてお会いする女性に感想を尋ねています。

「全てあてはまります!私のことです」という方もいればそうでない方もいるようです。もちろんあくまで傾向であって、押しなべて女性全てが同じであるはずもなく、逆に「僕にもそういうところあります」とおっしゃる男性もいます。

しかし、ほとんどの女性がこの同意することとしては「自信がない」という点です。「自信がない」という背景には「知識を重視しすぎること」「基準を高く設定して謙虚であること」「経験値が低いこと」などいろいろ要因はあるでしょう。

自信をつけるためには、効きすぎるレーダーに入ってくるもの全てに惑わされず、自分自身の本来のタスクへ集中することが必要です。

起きてしまったことには、反省ではなく次に同じことがあったら「私は克服できるんだ」とシナリオを書き換えていく努力が必要でしょう。

 

コーチングの神様と言われるマーシャル・ゴールドスミス博士は、自分自身を振り返る際に「能動的な質問」をすることを勧めています。

「私は自分の成果をきちんと主張したか」と自分に尋ねる代わりに「私は自分の成果をきちんと主張する努力をしたか」と結果ではなく、自分自身の努力について尋ねるのです。

「私は今日同僚に優しくしたか」ではなく「私は今日同僚に優しくしようと努力したか」と尋ねます。

出来たか出来なかった、ではなく、自分自身が前へ進んでいる努力を確認するだけで、随分自信は生まれ前向きな気持ちになれるでしょう。

だって、女性は誰でも毎日、努力の連続なのですから!

(YK)

 

参考資料;「なぜ女は男のように自信をもてないのか」キャディー・ケイ&クレア・シップマン著 CCCメディアハウス

「コーチングの神様が教える「出来る女」の法則」 サリー・ヘルゲセン&マーシャル・ゴールドスミス著 日本経済出版社

 

 

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謙遜と承認~女性の活躍を阻む12の習慣⑨⑩~

2019年3月1日

三人官女「私はこんなに頑張っている、分かってね」でも自分でそんなこと主張するほど「私は図々しくない」。

この相反する思いが「女性の活躍を阻む12の習慣」の⑨と⑩です

 

⑨小さく見せたがる

皆さんは会議の席でどこに座りますか。自分がメインの役割を担っているときでも席を勧められるまでは下座に座っていませんか。あるいは、宴席で乾杯の音頭を頼まれたときに断っていませんか。是非男性を観察してみてください。堂々と真中に座って、他の人が来ても席を詰めようとしない人もいますね。乾杯の音頭やスピーチを頼まれれば、臆せず引き受けています。

また「私ごときが」「私なんて」と自分を卑下するような言葉を使っていませんか。

あるいは何かを提案するときに「既にご存知でしょうが」「余計なことかも知れませんが」「的外れかも知れませんが」などと謙遜しすぎていませんか。

かくいう私も必ず使っています(笑)「是非、私にやらせてください」「良い提案があるのでお時間いただけませんか?」と言われたほうが、相手はポジティブな気概を感じるはずです。

過剰な遠慮はかえって「へつらい」に見えるし、仕事の話で相手が過剰に謙遜されると面倒ですね。「いえいえそんなことはないでしょう」と返して欲しいのかなと思ってしまいます。 面倒くさい人にならないように。

 

⑩全てに過剰(やり過ぎる)

感情的。話が長い。自分の話ばかりする。

女性は1日に2万語で話すのに対し男性は7千語程度だそうです。ワークショップのディスカッションで延々と話す女性が必ずいます。全体の時間配分や他のメンバーの事を考えれば、自分の持ち時間は分かりそうなのにしかも、自分の話で時間を取る。一生懸命話しているのに、「いつ終わるんだろう」と周囲は興味を失っているのに気づかない。自分が話すことでスッキリするのでしょうか。

上司に提案や報告をする際に、状況や背景、そしてなぜ自分がそう考えたのかプロセスまで懇切丁寧に説明をしたい、時には第三者の登場者の会話の再現までしているうちに「それで結論は?」と急かされた経験のある方は要注意です。

そうなってしまうのは、「分かって欲しい」という承認欲求と「自分の考えが受け止められるだろうか」という不安から来るのかも知れません。

また個人的な話や感情をあからさまにしすぎる人、あるいは全く伝えない人。適度な自分の開示は仕事においても必要なことはあります。ただし、職場はビジネスの目標に向かう場所であることを念頭におけば、公私のけじめはおのずからつくはず。

女性は個人的な情報を開示しあうことで、親しさを感じ良い関係を構築する傾向があるのに対し、男性はひとつの目標に向かう同志としての信頼関係を仕事で築こうとします。

仕事場においても共感や承認は大切です。しかし、様々な価値観の人が存在するわけで全ての人に自分の個人的な感情や想いを押し付けることは出来ません。同僚・上司からの共感と承認は、仕事の達成のプロセスと結果において得ることを目指しましょう。

 

しかし、がっかりすることばかりではありません。

他人への気配りと豊かな感情は、他の人を受け入れる優しさにもなりうるわけで、部下や同僚の気持ちを受容出来るのも女性の長所なのですから。

(YK)

参考図書;コーチングの神様が教える「出来る女」の法則 サリー・ヘルゲセン&マーシャル・ゴールドスミス著 日本経済新聞社

*日本語訳が出版されました!

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夢の実現に遅すぎるということはない!はず。

2019年2月12日

教えてお仕事私は高校生の頃、出版社に勤めて作家の原稿を取りに行くのが夢でした。そして作家と恋に落ちて自分がモデルの小説が出来たら、、なんて馬鹿なことを夢見ながら(笑)、本気でどうしたら文〇春〇社とか新〇潮社というような出版社に入れるのだろうと考えていました。

かなり優秀でなくては入れない狭い門だと知り夢破れ、もともと海外で仕事がしたいと思っていたので方針を変更し、それから様々な仕事を経験して今に至ります。

 

と、最近、本物の出版社に勤める一流編集者の女性とお知り合いになりました。お茶のお稽古の先輩です。

とてもほがらかで素敵な女性で作家と一緒に世界を取材している様子。「私、編集者に憧れていたんです!」と話したところ、彼女が担当されている作家の三浦しおんさんの本を貸してくださいました。「ふむふむ教えてお仕事!」という本で様々な職業の女性をインタビューしている本で、彼女も最終章でインタビューされています。

編集者だけではなく、様々な女性の仕事があることに気づく本です。

この本、大学生の頃読んでいたら、やっぱり出版社を目指したかも知れない!やっぱり本の影響力は素晴らしい!

とはいえ、それは運か縁の為せる技で、私は編集者にはなれなかったけど、CAも楽しかったし、会社員の仕事も面白かったし、苦労は山のようにあったけど過ぎてしまえばほとんど忘れてしまい、経験は宝物です。

 

今、若い女性や大学生を対象にした講演や研修で「やりたいことは?」と尋ねても、「現状維持」「平凡に普通に生きていけたら」という答が返ってきます。

ましては会社員生活が長い女性に同じ質問をすると「この先何をしたいか分からないけれど目の前にあることをやっていくだけ」という答えです。

まあ、それが大人になる、ということだと言ったらそれまでで、今、人生100年時代と言われているのですから、もう少し夢を見てもいいのではないかと思います。

好奇心を追求しても良いのではと思います。

それに「普通に生きていく」なんて現状維持なんて一番難しいことだからです。現状維持でいいと思ったら現状降下が待っているでしょう。

何より私が懸念するのは、そういう母親に育てられた娘はやっぱり夢が持てないのではないかということ。

 

40才でも50才でも、まだまだ本当はやってみたかったこと、見つけて突き進む女性はかっこいい。

遅すぎるということはないはず。成功の基準も自分自身で決めるものなのですから。

そんな女性が増えることが何より女性活躍推進を後押しすることになるのではないでしょうか。

かの世界的コンサルタントの大前研一氏も「やりたいことは全てやれ!今やれ!」と言っています。

女性の可能性は大きい!

(YK)

参考;ふむふむ 教えて、お仕事! 三浦しおん著 新潮文庫

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あなたが忙しい理由~女性の活躍を阻む12の習慣⑥➆⑧~

2019年1月28日

女性の習慣⑥➆⑧ほとんどの女性は真面目です。だから、日々、どんな仕事でも丁寧に全力投球しています。

そして女性は利他の精神にあふれています。だから、毎日、自分の仕事以外に上司や同僚から仕事がどんどんふってきます。「出来る女性」ほど、ただでさえ忙しいのに、急な依頼であっても、または自分の仕事でなくてもチームのためならばという親切心と責任感から引き受けてしまいます。

女性は一度に複数のことを考えることが出来るので、同時に仕事もこなすことが出来るという話は以前もしましたが、結局、女性は有能なので仕事は増える一方です。

それは、仕事だけの話ではなく、家庭でも友人関係においてもありがちで、日々目の前に起こることをこなしてこなしても忙しく時間に追われてしまいます。

そして、そんなに忙しく働いていながらではいったい何をキャリアビジョンに描いているのかと聞くとわからない、と答える女性が多いのも事実です。

 

この原因となっているのが、以下の3つ「女性の活躍を阻む習慣」です。

⑥ 自分のキャリアより目の前の仕事を優先する

➆ 完璧主義

⑧ 他人を喜ばせることに執着する

 

確かに自分に課せられた仕事は小さなことでも重要なことでもきちんとこなすことは、組織で働く上では正しい姿勢です。

そして、チームとして仕事を果たそうとする責任感は、将来、管理職になるためには必要なマインドセットです。しかし、今、自分が本当に時間と労力を使わなくてはいけないことな何なのかを考えずに引き受けてしまってはいませんか。

また、それが自分の職責にある仕事だとしても、自分のキャリアを構築する仕事なのかどうかを見極め、力の配分を考えているでしょうか。

やみくもに仕事をかかえ「忙しい」状況に陥っているとしたら、少し見直す必要はありそうです。

 

例えば、私がまだ20代、某企業の経理部に勤務していた時のこと、予算編成の時期に一つ上の先輩男性から各部門部の経理担当者との予算交渉のアポ取りとスケジューリングを頼まれたことがありました。私の担当する仕事ではありません。が「女性が窓口だとスムーズにいくから」と言われて上司でもない先輩の仕事を自分の仕事を差し置いて手伝いました。大企業であったので、結構、大変な作業でした。無事に終わったときには、彼は難航する予算策定をまとめ上げたということで昇進しました。私はと言えば、彼から「助かったよ、今度ビールでも御馳走するね」の一言だけで、私の貢献は社内では誰にも評価はされませんでした。逆に自分が先輩の立場であったら、自分は全てを一人でやったでしょう。何も手伝う必要のない仕事を好意で手伝ったのでした。

「いえいえ、私は自分のキャリアはともかく皆が喜んでくれてサポート出来たなら嬉しいのです」という人もいるでしょう。

その心がけは美しいけれど、男性を観察してください。ほとんどの男性は、私の先輩のように頼まれごとはほどほどに上手に他人にふって、自分が成果を上げることに時間を費やしています。

 

もうひとつ、女性が自分を忙しくする原因が➆完璧主義です。

女性は何でも完璧に仕上げたいという傾向があります。

手抜きをしません。「出来る女性」の多くは責任感が強く、一度任されたらきちんと最後まで投げ出さないで成し遂げる、与えられた仕事に関しては完璧に成し遂げる、それをモットーとしている人は多いのではないでしょうか。

それは素晴らしいことなのですが、完璧な仕事を目指そうとする人は、他人に仕事を振ることが難しくなります。相手と自分の基準が違うとそれがストレスになるので、任せるよりは自分でやったほうが早いということになります。だから、他人には仕事をふられるのに自分の仕事はふれないのです。

 

また、完璧主義者は、時に必要以上に「やりすぎてしまう」傾向もあります。

依頼されたことに付加価値をつけようと張り切って、やりすぎてしまい「そこまでしなくても良かったのに・・・」と逆に指摘をされたことがありませんか。全てが完璧である必要はなく、ほどほどの時間と結果を出せば良いこともあるのです。

女性から見て、男性が「適当だなあ」と見えるのは、実はうまく時間と労力を自分の目的達成のために調整しているのです。

 

さあ、ではなぜ自分の時間を犠牲にしてもチームのため、同僚のため、仕事を引き受けてしまうのでしょう。

⑧他人を喜ばせることに執着する

これも女性にありがちな習慣で曲者です。

前回のコラムでも取り上げたように、女性は子供の頃から、真面目に勉強をし良い子にしていると褒めてもらえました。そして、皆と仲良くしなさい、と良い人間関係を構築することを奨励されて育ちます。

大人になっても女性は利他(誰かのために)という姿勢を見せることで承認されると信じているのです。

だから、前回のコラムでも書きましたが、「良い仕事をすればきっと誰かが見てくれていて報われる」と思っているのです。

これは素晴らしいことですが「一生懸命頑張っていればきっと誰かが気づいて報われる」という幻想はビジネスの世界では現実にはなりにくいものです。

これからは、何を目指しているのか、何をやろうとしているのか、が見える人になりましょう。

 

この⑥➆⑧の3つの習慣は、他人の視点を気にかけすぎていることから起こります。求めているのは他人の評価、他人からの承認です。

自分がこの会社・組織にいて成し遂げたいこと、自分の成果は何であるのか、これを意識すると仕事の断捨離も進むはずです。

(YK)

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勉強好きは良いけれど~女性の活躍を阻む習慣③➃⑤~

2018年12月12日

㉒女性girl-2618562女性は勉強が好きです。

そして資格を取るのが好きですね。私の周囲にもたくさん資格を取って、もう十分プロフェッショナルなのにさらに資格に挑戦する女性ががくさんいます。

また新しい仕事に取り組むとなると、まず、専門知識がないことを心配して勉強から入ろうとします。

 

そもそも子供の頃から、男の子と女の子では成績が良いのは女の子です。偏差値が高いのも女子の多い学部で、だから昨今の医学部では不正を行って男女比を調整していたのでしょう。

一つの理由として、女の子は真面目に取り組んでいると「おりこうさん」とほめられますが、男の子は少しやんちゃな「いたずら坊主」のほうが可愛がられたりするのも影響しているのかも知れません。

 

女性の活躍を阻む習慣の③から⑤はここに影響します。

③ 専門知識を重視しすぎる

➃ 人との関係を活用しない

⑤ コネクション作りをしない

 

女性がビジネスで自信がないときにあげる理由に「専門知識が乏しい」「経験がない」。

新しい仕事を与えられたり、異なる職場に異動するとまず、「業務をひととおり覚えよう」とします。

そうしないと不安でたまらないのです。ちゃんとした仕事をしたい、馬鹿にされたくない、それは前向きで真面目な思いから生まれています。

一方、男性は仕事を上手く進めていくためには、人との繋がりが重要だと捉えます。その組織で影響力のある人は誰なのか、どういう関係を築いておくと自分が有利になるのか、まずは関係を作るところから始めます。

 

実は男性より女性の方が、深く人と付き合うことが得意です。知らないうちに顧客企業の担当者と良い関係を結んで家族のことや趣味に至るまで個人情報を持っているのは女性です。

しかし、女性はその関係性を個人的なものに留めようとします。仕事と関係ない場で良い関係を結んだのに、それを仕事のためだったと思われたくない、利用したと思われたくない、と考えるからです。

政治的な動きはしたくない、という想いもあります。

男性は、学校の後輩や先輩、あらゆる人脈を利用することを悪いとは思っていません。なぜなら、自分も彼らに返す気持ちを持っているからです。

一方、女性はしてもらったことと、自分がビジネスで下す判断とは別にしたい、何かをしてもらったからその人をひいきにするなんて正しい判断ではない、と考えます。

あくまでフェアでありたい、と女性は潔癖症です。

また、自分に自信がない女性は「私には返せるものがないからお願いも出来ない」と頭から自分を過少評価して返す努力をしようとしません。

人と人を繋ぐことは、本当は女性がもっとも得意とすることなのですが。

 

いつまでも勉強し続けても、自分が思う完璧な知識など手には入らない。

ビジネスは、「知識」以外に「コネクション」「影響力」「地位」で動くことに女性は理解したいですね。

(YK)

 

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努力はいつか報われる?~女性の活躍を阻む習慣①②~

2018年11月30日

女性の活躍を推進するためには、女性と男性の物の捉え方や味方の違いを理解することが必要です。「女性の活躍を阻む12の習慣(性向)」をご紹介します。

 

With MSG

マーシャル・ゴールドスミス博士と

習慣①【自分の成果を主張しない】

女性の皆さんは仕事で何か誉められたとき、どのような反応を返しているでしょうか。

「そんなまだまだお誉めにあずかるような出来ではありません」「●●さんのご指導のおかげです」「いえいえ、私一人ではなくチームの協力があったからです」このような返答をしていませんか。

または昇進の機会や就職の面接でまだチャレンジしたことのないことを「〇〇は出来ますか」と聞かれたとき、何と答えていますか。

「いえ、自信はありませんが、、、、(なんとかやってみます)」「えー、私で大丈夫でしょうか」「ご迷惑かけないように頑張ります」このように懸念を示してはいませんか。

謙虚に答えがちなのは、日本の女性だけに限らないようです。女性はとかく、相手との関係性を大切にします。そこで自分ひとりの成果を主張することを<はしたない>と考える傾向があるようです。「自分のことばかり自慢していると見られるくらいなら、努力を気づいてもらわなくてもいい」と思う人もいるでしょう。というのも、自分を主張しすぎると他の女性たちからも白い目で見られる、嫌われることを分かっているからです。

 

では男性はどうかというと、誉められれば「ありがとうございます」と返し、次のチャンス(昇進や昇給)を暗黙のうちに示唆することをしています。もちろん全ての男性がそうというわけではありませんが、出来る男性はきちんと約束を取ることを忘れません。

また「出来るか?」と尋ねられたことに対しては、やったことがなくても「〇〇の経験があるので任せてください」と伝える人が大半です。男性にとって「出来ない」と弱さを見せることは恥ずかしいことなのです。

 

こうしたケースを上司や顧客の立場から見てください。せっかく誉めているのに「いえチームのおかげです」と言われれば「チーム全員が良かったんだな」と受け取られて本人の功績は薄れてしまいます。もしかすると「まだお誉めにあずかるような出来ではない」というのは本心かも知れませんが、それは自分の基準が高いのであって(女性は完璧主義)、相手が誉めてくれているのだから、良い出来だったはずなのです。

また、依頼者の立場からすれば、本人の実力が分からない段階で「自信がない」と言う人より「任せてください」と言ってくれる人のほうが、安心できるし信頼できます。

そして女性は「迷惑をかけたくない」という気持ちが強いので、懸念や心配を男性より多く表現しがちです。

 

必要以上な謙遜や謙虚は、良いチームを作ることには役立ちますが、自分を認めてもらうためにはプラスにはならないのです。

「ありがとうございます」胸を張って答えましょう!

 

習慣②【自分が「やったことに」はいつかは誰かが気づいてくれて報われるだろう】

 

とはいえ、女性は「良い仕事をしていればきっといつかは認めてもらえて報われる日が来るだろう」と信じる傾向があります。あなたにとって仕事で<報われる>とは何を意味していますか。私はクライアントからよく「必ずしも昇進や昇給ではない、皆の役にたてば」という回答を聞きます。

しかし本当にそうでしょうか。自分の将来。やりたいことや理想とする組織の姿を描いたことがありますか。自分が目指していることを自分自身に確認してみてください。それが明解でないと<報われる>基準も分かりませんね。

 

「一生懸命働いていればそれは尽くしている証拠」そう考える傾向は、個人の人間関係にも言えるかも知れません。

では、ある日、同じように肩を並べて働いている同僚が昇進して、自分は昇進しなかったらどう思うでしょう。がっかりしませんか。やる気を失いませんか。そう、自分のやっていることはPRしないと気付いてはくれないのです。

あなたの会社のどんなに素晴らしい商品でもマーケティングをしてPRしなければ売れないでしょう。

 

自分が何を目指しいているのか、どのような貢献をしているのか、いつ聞かれても明確に答えられる準備を常にしておくこと、それは結局、組織のなかで安心を与え信頼を勝ち取ることに繋がります。関係性を重んじる女性の働きがいも満たせるでしょう。

 

*参考図書「HOW  WOMEN RISE」Sally Helgesen, Marshall Goldsmith 著

(YK)

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貸し借りの関係が苦手な女性

2018年10月21日

ネットワークよく時代劇に出てくる男性同志の会話があります。

お代官様「越前屋、おぬしも悪よのう~」出入り商人「お代官様こそ」両者「うっしっし(笑)」

 

両者が両者の関係を上手に利用して、利益を得るために手段を選ばないというシーンですが、悪事は働かないにしても今の時代でも男性同士には見られるシーンではないでしょうか。

女性は、いくら利益が得られても自分の目標が達成できるとしても、他人を利用して上手くやることを潔くないとする人が多いのではないでしょうか。

 

一般的に女性は良い人間関係を築くことが得意です。同僚や他部署の人たち、そして会社に関わるパートナー企業の担当者や顧客企業の人たちとも良好な関係を作ってくれるので助かると、管理職の男性からよく聞こえてくる女性評です。

しかし、一方、女性は自分が必要なときにそうした良好な関係を築いている人に助けを求めるのが不得意です。

独立して間もない頃、私は男性の経営者にアドバイスをされたことがありました。これまで仕事で関わってきた人の名刺をリストにして、一人一人を訪問して行きなさい、「独立しました」と挨拶をしていけば、知人の多いあなたのことだし、あなたのファンは仕事をくれるでしょう、と言われたのです。

確かに周囲の男性たちはそのような営業を当たり前に行い、ビジネスを拡大している人もいるようです。が、私自身は「とんでもない」そんなこれまでの人間関係を壊すようなことはとても出来ないと思いました。

これまで私を信頼してくれていたのに、そういう知人を「利用は出来ない」「そもそも見返りを求めて仲良くしていたわけではないのだから、そんなことをしたら関係が破たんしてしまう」私はそう考えました。

それに、もし先方が動いてくれたとしても「私はとてもお返し出来るようなものはない」とも思いました。

 

人間関係をはぐくむのが得意だが、活用するのは苦手な女性。

私のコーチングの師であるMarshall Goldsmith 博士と女性リーダーシップの専門家のSally Helgesen氏が最近出版した「How Women Rise」のなかで、これは多くの女性に見られる、女性の活躍を阻む習慣のひとつだと指摘されています。

 

男性は、人間関係は相互利益のもとに成り立つことを理解しています。たとえば、Aさんが良い品物を販売していたとして、それをBさんに誰かに売りたいので紹介して欲しいと相談したとします。そしてBさんの知人のCさんがその品物を購入したとします。

相談したAさんが女性であれば、「煩わしい」と思われたくないと思うので相談をためらいます。相談を受けたBさんが女性であれば、「そんなことで誰かを煩わせたくない」と思うかも知れません

しかし、よくよく考えてみれば、Bさんの紹介によってCさんはAさんから良い商品を得ることが出来るわけですし、もしかしたら紹介ということで安く購入することが出来るかも知れません。となると、BさんはAさんにもCさんにも喜ばれるわけです。

もし私たちがAさんだとして、自分の目標が正しいものだと信じているとしたら、遠慮せずに他の人を巻き込んでも良いのではないでしょうか。

 

女性が、自分の人間関係を仕事に活用することをためらうもうひとつの理由には、「誰かに「借り」を作ると返せない」という自信のなさがあるようです。

自分は返せる立場にはいないし、そんな財力も権力もない、という思いが「貸し借りなし」の関係でいたいという理由になっているのかも知れません。

しかし、本当に自分には返す力がないのか、振り返ってみてください。立場ではなく財力でもなく、良好な関係を築けている相手に役立てる情報やコネクションがありませんか。また、彼・彼女を助けることにつながるあなたに起こせる行動がありませんか。自分の力を小さいと思ってしまっていると、相手が必要としていることが見えていない場合があります。

もらうだけの立場であったら、そもそも良好な関係も築けていないはずです。しっかりと返して行きたいものです。

 

そして最悪なのが、「借り」たことに気づいていないというケースです。

お膳だてしてもらっていることにちゃんと気づいていますか。自分はその立場ではないから、してもらって当然と思っていませんか。

女性はときに「ちゃっかり」が上手ですが、いつまでも可愛がられる若い女性ではありません。

男性同士は「貸し借り」の帳簿は厳しくつけています。

返してもらえないから、と言って文句は言わないけれど、黙って去るのみです。

 

自分の成功は、一人で戦っても得られるものは少ない。まして大きな組織いおいては、一人の力は小さいのです。

だからこそ築いた人間関係は上手に活用し、また活用してもらえる人、お願いをしてもらえる人でいたいものです。

(YK)

参考: HOW WOMAN RISE   by Sally Helgesen, Marshall Goldsmith

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女性客は面倒?

2018年9月3日

JALドリンクこのコラムを読んでくださっている女性は、年齢も職業も住んでいらっしゃる場所も家族構成も異なります。

その方たちに「女性」というだけで同じメッセージ発信は通用しないよね、と思いながら恐る恐る、それでも私の好きなこと信じることを毎回書いています。

実際、女性は多様性に富んでいて、好きなこと、嫌いなこと、が明確で、容易に妥協をしません。そして、彼女たちが望んでいることは一律ではありません。きっと男性から見るとかなり面倒でしょう。

 

そこで、その昔、私がCAだった頃に観察していたことをちょっと披露します。

【その1】 日本人の女性3人連れのお客様(ABC)の場合。

私「何をお飲みになりますか?」とまず窓側の女性に聞きます。

A「えーと、何があるんですか?」

私「オレンジジュース、コーラ、ウーロン茶、白ワイン、赤ワイン・・・」と並べたてます。

しばらく考えてからAは「えーどうしよう。じゃあ、ウーロン茶」。

私はにっこりほほえみ「かしこまりました。お客様は何になさいますか?」と隣の女性に尋ねます。

B「何があるんですか?」またかと私は少しうんざりしながら「オレンジジュース、コーラ・・・」と繰り返します。

B「うーん、じゃあ私はワインください」

私(一度で言ってよ)「赤白どちらが宜しいですか?」とむっとしながらも顔はにっこり尋ねます。

B「白!」。私「かしこまりました」やっと決まったと思って用意しているとB「あ、やっぱり私もウーロン茶!」

私(さらにむっとして)「かしこまりました。お客様は?」とそれでもにっこり最後に通路側の女性に尋ねます。

C「私、クランベリージュース!」(そんなの言っていません!)

で、ここからまた同じ会話が繰り返されます。

 

【その2】日本人男性3人(EFG)の場合

私「お飲み物は何になさいますか?」

E「ビール」

私「ライオンとユウヒがございますが?」

E「じゃライオン」

私(にっこり微笑んで隣に)「お客様は?」

F「ビール。あ、僕はユウヒね」私「かしこまりました」

私(その隣ににっこり)「お客様は?」

G「僕もユウヒ」私「申し訳ございません。ユウヒはきれてしまいました」

G「あ、べつにビールならなんでもいいよ」

 

皆さんがCAだったらどちらが好ましいお客様ですか。私は、残念ながら日本人の女性客は面倒でした。日本人の男性はたいていシンプル。

一方、外国人となると最初から男性も女性も飲みたい物は明確に決まっています。何を飲むか聞かれればすぐに「ジントニック氷なしでレモンを入れてね」というように細かい注文があるのです。日本人であることを誇りに思う私ですが、このシーンになると日本人はなんだか冴えない人たちだなあ、とちょっと残念に思ったものです。

 

ところで、このところ新聞には「女性の再就職のための教育を政府が支援する」だとか「大学でも女性にキャリア教育をしよう」だとか記事が載っています。

「そこですか?対策は?」と感じるのは私だけでしょうか。

そもそも働いていない期間が空いてしまって仕事の調子がすぐに戻らないのは女性に限った話ではないはずです。それに、いちいち男性は大学でキャリア教育を受けているのでしょうか。

女性が仕事に復帰しても活躍しにくい状況があるとしたら、それは女性の側の問題ではなく、それぞれが異なる状況と価値観を持っているのに受け入れる側が柔軟性に乏しいというところにあるのではないでしょうか。これは、制度や子育ての支援体制を言っているのではなく、マインドの話です。

再就職の動機も、働く目的も、モーチベーションも将来設計もそして能力も、それぞれ異なる女性は、それぞれのニーズを汲もうとすればするほど取扱いは面倒です。

男性のように「右に倣え」で「はい」と一斉に返事は返りません。

どうしたら男性のように一括りにして組織で動いてもらえるのか、そう考えて日本の企業は苦労しているのかも知れません。

では、無言で整列出来る男性が成果を上げているのかというと、全員が全員そうではないはずです。男性だって異なる価値観を持っているはずです。ただ彼らは、組織では従うものだというルールは守ります。だから、組織の秩序を乱さない限り、善きに計らわれているのかも知れません。

一方、女性は嫌なものには、しっかりと抵抗します。声に出さずとも無言で不満を表現します。

 

というようなことを考えていて、冒頭の機内でのドリンクサービスを思い出しました。

どんな場所でも自分の望むものを納得して手に入れたい女性。では、欲しいものが明確になっているかというと、他人に提示されないと見つけられないようです。そして選択している間に他の人の時間を使っているということにも気づいていません。

一方、男性は無難な誰もが与えられるものでとりあえずは満足します。もちろん、とことん追求する男性もいますが、小さなことであればこだわりは捨てられます。しかし、発見はないかも知れません。

 

さて、夏の暑さも一段落、少し他人から見て自分の面倒な部分を考えてみてはいかがでしょうか。

扱いやすくなれと言っているのでは決してありません。ベストなチョイスをいつも自ら発言出来ると、より人生という飛行もスムーズになるでしょう。

(YK)

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