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Columnコラム

ストーリーを語る、夏蜜柑ジャムから。

2017年2月23日

ジャム友人から手作りのジャムをもらいました。

ちいさな瓶に入れて

ちゃんとステッカーで「○○さんちのジャム」と

書いてあります。

ふたのカバーは茶色の水玉模様の布が

かかっていてフランス製みたい。

彼女らしさがあふれています。

そして、「早めに食べてね」

と手書きで注意も付いていました。

これも彼女の声が聞こえてきます。

芸の細かさは、キャップに書かれたスマイルマーク。

彼女の微笑みが目に浮かびます。

全てが彼女らしい!

 

いただくと、甘すぎず美味。

そして彼女の住む三浦半島の風景が頭に広がりました。

それは、彼女がくれる時に言った一言。

「うちの辺りでは、必ずどの家にも夏蜜柑や柑橘類の木が一本や二本はあるのよ」

もうすぐ春だなあ、

穏やかな海なのだろうなあ、行きたいなあ。

そんな思いでジャムを味わいました。

彼女のひとことが、ストーリーを生んで、

私の頭の中でジャムと風景が結びついて、特別なジャムに仕上がったのです。

友達の作ったジャムが、三浦半島のジャムになり

世界観を持ったのでした!

 

話は変わりますが、ブランドと言われるにはいくつか条件があります。

①品質が良い

➁ひとめでそれと分かる

③オリジナルである

④ストーリーがある

彼女のジャムはこれをクリアしていますね。

もちろん、世間で認知されて初めてブランドになるわけですが、、、、

 

ちょっと大げさですが、

彼女が蜜柑のなる風景を話さなかったら、ただのジャムです。

ストーリーを語ることで、

私の中に、穏やかなその土地を尋ねたような清々しい気持ちをもたらせてくれました。

 

そう、おもてなしは、もちろん、細かい品質のこだわりや包装にもあるのですが

ストーリー。

物を売るためには、ストーリを熱意を持って語ること必要なのです。

YK

 

 

 

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もしT大統領にお仕事を頼まれたら

2017年2月7日

statue-of-liberty-1834575_1280もし、今、世間を揺るがせているT大統領から仕事の依頼をされたらどうしよう!?

新年早々から、日々繰り返されるかの国のニュースを見ながら、そんな妄想を膨らませています。

現実にアメリカでは、大統領夫人に洋服を提供することを拒むデザイナーや

音楽を使われることを拒否するミュージシャン、

それから名だたる企業の数々のCEOが彼の方針に反対声明を出しています。

有名な人や既に名声を持っている人や企業であれば

ポリシーははっきり打ち出せるでしょう。

しかし、この弱小とすらもいえないオモテナシズムが、

「政権の人達の教育のために協力して欲しい」と言われたら

どうするでしょう。

断るか断らないかという選択のほかに

その理由についてもスタンスはいくつかあるように思います。

 

選択① 「オモテナシズム」が彼らには必要なので是非指導して改革する

(それこそが私のミッションだ!)

選択➁  大統領府と働くなんて宣伝する良い機会だから引き受ける

(それに報酬もかなりもらえそう・・・)

選択③  T政権はオモテナシズムとは真逆の考え方なので断固として断る

選択④ T政権寄りだと思われて反発する人達から仕事が来なくなると困るので、断る

 

まず、①は気持ちの上ではあったとしても明らかに、オモテナシズムと言えども(笑)

効果はないと思うのでないでしょう。

当然、選択③の断固として断る、であると私は思うのですが、

しかし、本当に実際に仕事を大統領から頼まれたら、

やっぱり➁と③の間を揺れ動くのではないかなあ・・・・

ここで、断固して③の立場を貫けるか、

目の前のことに揺れ動いてしまわないか、自分でも心配です。入らぬ苦労ですね、、

 

つまり、これは企業の価値観の問題です。

今回、この大統領から学んだことですが、

私は、ビジョンが大切だと考えているのですが

価値観は人を判断する上でやはり何より重要なのではないかということです。

T大統領は「ビジョンを示せさなかった」と世間で評されています。

でも今回のことを見ていると

ビジョンがない人を選んだことより、どんな価値観の人であるかを見極めておかないと

大変なことになるんだなあ、とつくづく考えています。

その状況を目の当たりにした気がしている気がします。

人への態度、接し方、考え方の底にある価値観は変わらないのです。

 

私自身が今、どこか世の中に不安や居心地の悪さを感じてしまっているのも

この一連のアメリカや世界の状況に原因があることは間違いがない。

差別的なこと、他人を見下すという行為がとても不快、嫌なんだと、

あらためて自分の価値観を確認した気がします。

 

そう「オモテナシズム」の理念は

誰もがお互いを認め合って楽しく働ける組織を応援すること。

やっぱり、私の選択は③断固として断ります。

「オモテナシズム」を考えていない人のためには

仕事はしないでしょう。

というか、不愉快だからやりたくありません。

 

と言いながらも、「オモテナシズム」に仕事を頼みに来てもらえたらちょっと得意かも(笑)

そのくらいにオモテナシズムが浸透したら嬉しいなあ

と妄想はしばらく続くのでした。

YK

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