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Columnコラム

公衆トイレがキレイである限り

2016年11月26日

%ef%bc%92%e3%83%88%e3%82%a4%e3%83%ac外国人が日本に来て感心することのひとつに公衆トイレの清掃が行き届いている

ということをよくあげます。

駅のトイレに一輪、摘んできたような花が空き瓶にさしてあったりすると

プロフェッショナルがここにもいると感じます。

 

「仕事で一番大変だったことは何ですか?」

今週、女子大てキャリアデザインについて講演をした際、

多くの学生から寄せられた質問です。

私がたくさん転職をしていること

そして航空会社やアパレルのブランドにいたことが女子大生の関心の中心にあるようです。

傍からは華やかに見える仕事の裏に何があるのか興味があるのでしょう。

さて、私自身、それぞれの仕事において大変だったことを思い出そうとしても

あまり思い浮かばない。

楽しい記憶ばかりです。

そんなはずはないのですが、思い出してみても年月に癒されてしまうのか、

大したことではない、と思えることばかりです。

 

例えばCAの時代、

お客様がトイレを汚されて掃除をする役目は他ならぬCAです。

相当ひどい状況(あるのですよ・・)にあっても、

長いフライトで自分が掃除をしなければ

他のお客様が使えないトイレが出来てしまう、となれば

「えー、誰がやるの?」という心の中の声に

「私でしょ」とすぐに仕事にかかり

そうなると目の前の掃除に没頭するだけで、汚いも何も感じなくなるのです。

恐らく今、CAとして働いている方も

大変な仕事であるとは思っていないのではないでしょうか。

CAだけではなく、トイレ掃除に限らず、他人がやりたくない仕事というものはたくさん

存在します。

でも、皆さん、淡々とこなすことが出来る、

「他人がやりたくないと思う仕事でも、それに責任をもって楽しんでやり遂げる」

それがプロフェッショナルというものでしょう。

そこで、「汚い」だとか「自分は嫌だ」と思う人はその段階で、

その仕事から去って行くでしょう。

是非、やりたいこと、学生にはチャンレンジしてほしいですね。

 

誉めてくれなくても見えない相手でも

自分の仕事が何をもたらすのかちゃんと考察出来る、

これは日本人の得意とするところですね。

日本のトイレが汚くなったら、日本の危機かも知れませんね。

女子大生の質問は、

色々と考える機会を与えてくれるのでした。

(YK)

 

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赤い野球帽VSブランドのスーツ

2016年11月13日

%e9%87%8e%e7%90%83%e5%b8%bdアメリカの大統領選が終わりました。

トランプ氏は赤い野球帽を被って、ヒラリー氏は華やかな色のパンツスーツ姿で戦っていました。

大金持ちとはいえ野球帽を被ると、

いかにもアメリカの野球場で野次を飛ばしている

どこにでもいる典型的な白人の姿です。

一方、ヒラリー氏は、いかにもインテリのキャリアウーマンの服装。

あの「プラダを着た悪魔」のモデルとなったヴォーグの編集長

アナ・ウィンター女史のアドバイスにより洋服を選んでいたようです。

ヴォーグは今回の選挙戦で、ヒラリー氏支持を明確にし日々多くのSNSで発信をしていました。

女性の雑誌ですから、女性の候補者を応援するのは正しい方針であると思います。

そして、女性の代表として、またキャリアを極めた人として

アメリカを代表するファッションは大正解。

但し、それは大統領に選ばれてからのことであったようです。

 

ヒラリー氏もかつては美しいファーストレディとして人気のあった時代もありました。

ただ、現在のアメリカでは、ヴォーグに載るようなスーツとはほとんどのアメリカ国民が無縁な生活をしています。

ただでさえ彼女は、学歴や経歴、ライフスタイルからもエスタブリッシュメントとみなされいるのですから

服装からしても共感は持たれなかったのかも知れません。

その上、応援してくれる人がことごとくセレブ。

あの人じゃ私たちのこと分からないわよね、と嫌われる要因の一つにはなっていたかも知れません。

でもそれを言うならトランプ氏の華やかな家族はどう思われるのでしょう。

男性は、自分と似たようなあまりカッコよくないおじさんが成功して、

美しい女性を従えている図は不愉快ではなかったのかも知れません。

うがった見方でしょうか・・・

ファーストレディと大統領とでは期待が異なるのです。

そして女性に対して世間は厳しい・・・

 

何を着ているか、これは改めて自分の役割や目指す物を示す

重要なメッセージですね。

重要な戦略のひとつ。

常に自分にとって「顧客は誰か」の視点で考えて

時にはドレスダウン、ドレスアップと変えることが必要なんですね。

着るものひとつにしても細心の注意を払わないと

大失敗となる可能性をはらんでいます。

(YK)

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