あなたが忙しい理由~女性の活躍を阻む12の習慣⑥➆⑧~
2019年1月28日
ほとんどの女性は真面目です。だから、日々、どんな仕事でも丁寧に全力投球しています。
そして女性は利他の精神にあふれています。だから、毎日、自分の仕事以外に上司や同僚から仕事がどんどんふってきます。「出来る女性」ほど、ただでさえ忙しいのに、急な依頼であっても、または自分の仕事でなくてもチームのためならばという親切心と責任感から引き受けてしまいます。
女性は一度に複数のことを考えることが出来るので、同時に仕事もこなすことが出来るという話は以前もしましたが、結局、女性は有能なので仕事は増える一方です。
それは、仕事だけの話ではなく、家庭でも友人関係においてもありがちで、日々目の前に起こることをこなしてこなしても忙しく時間に追われてしまいます。
そして、そんなに忙しく働いていながらではいったい何をキャリアビジョンに描いているのかと聞くとわからない、と答える女性が多いのも事実です。
この原因となっているのが、以下の3つ「女性の活躍を阻む習慣」です。
⑥ 自分のキャリアより目の前の仕事を優先する
➆ 完璧主義
⑧ 他人を喜ばせることに執着する
確かに自分に課せられた仕事は小さなことでも重要なことでもきちんとこなすことは、組織で働く上では正しい姿勢です。
そして、チームとして仕事を果たそうとする責任感は、将来、管理職になるためには必要なマインドセットです。しかし、今、自分が本当に時間と労力を使わなくてはいけないことな何なのかを考えずに引き受けてしまってはいませんか。
また、それが自分の職責にある仕事だとしても、自分のキャリアを構築する仕事なのかどうかを見極め、力の配分を考えているでしょうか。
やみくもに仕事をかかえ「忙しい」状況に陥っているとしたら、少し見直す必要はありそうです。
例えば、私がまだ20代、某企業の経理部に勤務していた時のこと、予算編成の時期に一つ上の先輩男性から各部門部の経理担当者との予算交渉のアポ取りとスケジューリングを頼まれたことがありました。私の担当する仕事ではありません。が「女性が窓口だとスムーズにいくから」と言われて上司でもない先輩の仕事を自分の仕事を差し置いて手伝いました。大企業であったので、結構、大変な作業でした。無事に終わったときには、彼は難航する予算策定をまとめ上げたということで昇進しました。私はと言えば、彼から「助かったよ、今度ビールでも御馳走するね」の一言だけで、私の貢献は社内では誰にも評価はされませんでした。逆に自分が先輩の立場であったら、自分は全てを一人でやったでしょう。何も手伝う必要のない仕事を好意で手伝ったのでした。
「いえいえ、私は自分のキャリアはともかく皆が喜んでくれてサポート出来たなら嬉しいのです」という人もいるでしょう。
その心がけは美しいけれど、男性を観察してください。ほとんどの男性は、私の先輩のように頼まれごとはほどほどに上手に他人にふって、自分が成果を上げることに時間を費やしています。
もうひとつ、女性が自分を忙しくする原因が➆完璧主義です。
女性は何でも完璧に仕上げたいという傾向があります。
手抜きをしません。「出来る女性」の多くは責任感が強く、一度任されたらきちんと最後まで投げ出さないで成し遂げる、与えられた仕事に関しては完璧に成し遂げる、それをモットーとしている人は多いのではないでしょうか。
それは素晴らしいことなのですが、完璧な仕事を目指そうとする人は、他人に仕事を振ることが難しくなります。相手と自分の基準が違うとそれがストレスになるので、任せるよりは自分でやったほうが早いということになります。だから、他人には仕事をふられるのに自分の仕事はふれないのです。
また、完璧主義者は、時に必要以上に「やりすぎてしまう」傾向もあります。
依頼されたことに付加価値をつけようと張り切って、やりすぎてしまい「そこまでしなくても良かったのに・・・」と逆に指摘をされたことがありませんか。全てが完璧である必要はなく、ほどほどの時間と結果を出せば良いこともあるのです。
女性から見て、男性が「適当だなあ」と見えるのは、実はうまく時間と労力を自分の目的達成のために調整しているのです。
さあ、ではなぜ自分の時間を犠牲にしてもチームのため、同僚のため、仕事を引き受けてしまうのでしょう。
⑧他人を喜ばせることに執着する
これも女性にありがちな習慣で曲者です。
前回のコラムでも取り上げたように、女性は子供の頃から、真面目に勉強をし良い子にしていると褒めてもらえました。そして、皆と仲良くしなさい、と良い人間関係を構築することを奨励されて育ちます。
大人になっても女性は利他(誰かのために)という姿勢を見せることで承認されると信じているのです。
だから、前回のコラムでも書きましたが、「良い仕事をすればきっと誰かが見てくれていて報われる」と思っているのです。
これは素晴らしいことですが「一生懸命頑張っていればきっと誰かが気づいて報われる」という幻想はビジネスの世界では現実にはなりにくいものです。
これからは、何を目指しているのか、何をやろうとしているのか、が見える人になりましょう。
この⑥➆⑧の3つの習慣は、他人の視点を気にかけすぎていることから起こります。求めているのは他人の評価、他人からの承認です。
自分がこの会社・組織にいて成し遂げたいこと、自分の成果は何であるのか、これを意識すると仕事の断捨離も進むはずです。
(YK)
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努力はいつか報われる?~女性の活躍を阻む習慣①②~
2018年11月30日
女性の活躍を推進するためには、女性と男性の物の捉え方や味方の違いを理解することが必要です。「女性の活躍を阻む12の習慣(性向)」をご紹介します。
マーシャル・ゴールドスミス博士と
習慣①【自分の成果を主張しない】
女性の皆さんは仕事で何か誉められたとき、どのような反応を返しているでしょうか。
「そんなまだまだお誉めにあずかるような出来ではありません」「●●さんのご指導のおかげです」「いえいえ、私一人ではなくチームの協力があったからです」このような返答をしていませんか。
または昇進の機会や就職の面接でまだチャレンジしたことのないことを「〇〇は出来ますか」と聞かれたとき、何と答えていますか。
「いえ、自信はありませんが、、、、(なんとかやってみます)」「えー、私で大丈夫でしょうか」「ご迷惑かけないように頑張ります」このように懸念を示してはいませんか。
謙虚に答えがちなのは、日本の女性だけに限らないようです。女性はとかく、相手との関係性を大切にします。そこで自分ひとりの成果を主張することを<はしたない>と考える傾向があるようです。「自分のことばかり自慢していると見られるくらいなら、努力を気づいてもらわなくてもいい」と思う人もいるでしょう。というのも、自分を主張しすぎると他の女性たちからも白い目で見られる、嫌われることを分かっているからです。
では男性はどうかというと、誉められれば「ありがとうございます」と返し、次のチャンス(昇進や昇給)を暗黙のうちに示唆することをしています。もちろん全ての男性がそうというわけではありませんが、出来る男性はきちんと約束を取ることを忘れません。
また「出来るか?」と尋ねられたことに対しては、やったことがなくても「〇〇の経験があるので任せてください」と伝える人が大半です。男性にとって「出来ない」と弱さを見せることは恥ずかしいことなのです。
こうしたケースを上司や顧客の立場から見てください。せっかく誉めているのに「いえチームのおかげです」と言われれば「チーム全員が良かったんだな」と受け取られて本人の功績は薄れてしまいます。もしかすると「まだお誉めにあずかるような出来ではない」というのは本心かも知れませんが、それは自分の基準が高いのであって(女性は完璧主義)、相手が誉めてくれているのだから、良い出来だったはずなのです。
また、依頼者の立場からすれば、本人の実力が分からない段階で「自信がない」と言う人より「任せてください」と言ってくれる人のほうが、安心できるし信頼できます。
そして女性は「迷惑をかけたくない」という気持ちが強いので、懸念や心配を男性より多く表現しがちです。
必要以上な謙遜や謙虚は、良いチームを作ることには役立ちますが、自分を認めてもらうためにはプラスにはならないのです。
「ありがとうございます」胸を張って答えましょう!
習慣②【自分が「やったことに」はいつかは誰かが気づいてくれて報われるだろう】
とはいえ、女性は「良い仕事をしていればきっといつかは認めてもらえて報われる日が来るだろう」と信じる傾向があります。あなたにとって仕事で<報われる>とは何を意味していますか。私はクライアントからよく「必ずしも昇進や昇給ではない、皆の役にたてば」という回答を聞きます。
しかし本当にそうでしょうか。自分の将来。やりたいことや理想とする組織の姿を描いたことがありますか。自分が目指していることを自分自身に確認してみてください。それが明解でないと<報われる>基準も分かりませんね。
「一生懸命働いていればそれは尽くしている証拠」そう考える傾向は、個人の人間関係にも言えるかも知れません。
では、ある日、同じように肩を並べて働いている同僚が昇進して、自分は昇進しなかったらどう思うでしょう。がっかりしませんか。やる気を失いませんか。そう、自分のやっていることはPRしないと気付いてはくれないのです。
あなたの会社のどんなに素晴らしい商品でもマーケティングをしてPRしなければ売れないでしょう。
自分が何を目指しいているのか、どのような貢献をしているのか、いつ聞かれても明確に答えられる準備を常にしておくこと、それは結局、組織のなかで安心を与え信頼を勝ち取ることに繋がります。関係性を重んじる女性の働きがいも満たせるでしょう。
*参考図書「HOW WOMEN RISE」Sally Helgesen, Marshall Goldsmith 著
(YK)
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コーチングの神様が見つけた世界の女性に共通する!「女性の活躍を阻む12の習慣」
2018年10月19日
女性が組織で活躍しリーダーシップを執るためには、男性女性がそれぞれの特性を理解することが重要です
男女では脳の構造の違いにより思考回路が異なることは知られていますが、女性の人間関係に関する価値観やコミュニケーションスタイルが男性とは全く異なることに、気づいているかたは少ないのではないでしょうか。
コーチングの神様として知られるマーシャル・ゴールドスミス博士と女性のリーダーシップの権威であるサリー・ヘルゲセン氏は、女性が組織で成功できない原因は、女性自身の習慣にあるとしています。本セミナーでは、マーシャル・ゴールドスミス博士の新著「How Women Rise」から女性の12の悪癖について解説し女性の活かし方についてのヒントを示します。
【参加者の声】
・理解していてもなかなか直せない行動が理解出来ました (30代女性)
・女性だけでなく男性にも当てはまる内容だと思うので今後に役立てたい (40代男性)
・講師の経験を具体的に示してくれたので説得力があった (40代男性)
・女性の考え方や反応を理解することが出来、女性の部下との対応に役立つ(50代男性)
【こんな方におススメです】
- 女性社員の活躍を推進したいと考えていらっしゃる方
- 女性部下の扱い方に戸惑いを感じている方
- 組織で上手く立ち振る舞えないと感じている女性
【対象者】 女性を部下に持つ方、人事部、女性社員全般
【こんな効果が得られます】
女性の物の考え方を理解できます
- 女性とのコミュニケーションをスムーズにします
- 女性を指導するためのヒントが得られます
「できる」女の法則How Women Riseコーチングの神様サリーヘルゲセンマーシャル・ゴールドスミス女性が活躍するために男性が理解すべきこと女性のコーチング女性の部下を指導する女性活躍推進女性特有の悪癖男女の働き方の違い
時間は永遠に足りない!
2018年3月19日
あなたの日々の不安・不満・不足・不便は何ですか?
ある女性リーダ―研修で事前課題として訪ねてみました。多くの参加者があげたのが「時間が足りない」ということ。一人の参加者は「睡眠時間が少なくても働ける人になりたい」とぼやいていました。
私も同感です。しかし、時間は永遠に足りないのだと最近、私は気が付きました。
おそらく子育て中の人はきっと、子供が成長してくれたら時間が出来るのに、「あれもやろう」「これもやりたい」と思っていることでしょう。でもそんな日はきっと来ないのです。
私は昨年まで年老いた母と暮らしていました。母の食事を三食用意し、母の病院に付き添い、ヘルパーさんへの伝言ノートを細かく記入し、もちろん仕事もし、ビジネススクールで勉強もし、人付き合いも適当にはし、それでも全然自分では満足できない日々やり残していることばかり。母の世話がなければきっと仕事に専念できるし、読みたい本ももっと読めるだろう、旅行にも行けるだろうと思っていたのです。
しかし、母が亡くなって一人の生活になり、ではサクサクと事が進むようになったかというとそうでもないのです。
その理由① 新たに「やるべきこと」が入り込んで来た
これまで多くのことを母を言い訳にしてやらないでいたことが、あらたに「やるべきこと」としてが私の「TO DO LIST」にすんなり入り込んでいました。これは想定外。そして、やれる時間が増えたことで私の中の「やりたい」ことも増加してしまって、結局時間は増えていません。
女性のビジョンメイキングセミナーで良くあることですが、ビジョンが明確になりでは明日か実行するとなるとほとんどの人にとって「TO DO LIST」は増えてしまいます。
ビジョンを作ると前向きになって「盛りがち」になります。実は本当にビジョンが明確になる(大切なことが明確になる)と同時にいらないことは捨てる勇気が必要なのです。女性は一度にいくつものタスクが出来る能力を持っているからこそ、やりたいことも増える一方なのですね。
その理由② 環境の変化によるモーチベーションの低下
実は忙しいと思っていたその原因こそが自分のモーチベーションの源泉であったということはありがちです。私にとっても母の介護が負担であると同時にその両立こそ自分の存在意義であったのかも知れません。そしてそれがモーチベーションの源泉であったりするのです。これは時間が解決する問題です。
しかし、後になって気が付く、実は大切なことは目の前にあったというのではもったいない。今、本当に自分にとって大切なことに向き合っていることを認識しておくことは重要です。
その理由③ 年齢による体力気力の低下
これは完全に想定外でした。気持ちは初めて就職した20代の頃からなんら変わらない意欲でいるつもりなのですが、なんだか動きも反応も思うようには行きません。多くの経験を経て、心は進化していきますが、頭と体は老化しています。アンバランスになっていくのです。
最近、日本の労働生産性が他の国と比較して低いことがよくテレビや新聞で議論になっています。平たく言えば、日本人は残業も多く仕事をしている時間が長い割には生み出している成果が少ないということです。
まさに私自身のこと!毎日、休む暇もなく忙しく動いているのは変わりないけれど、時間は加速しているのに自分は減速しているような気がします。これは誰にとっても危険なこと。なぜなら達成できなかったというリストを抱えているほどフラストレーションがたまることはないからです。
だからこそ「いつかやろう」「いつかやれるだろう」という思い込みは捨て、やりたいことはすぐ今始めてください。友人のサイコセラピストに毎晩、やれたことを数えるようにとアドバイスされました。やれなかったことを数えるよりやれたことを数えるのは、気分がいい。
そして、本当に大切でないことはやめましょう。
コーチングの神様と言われるマーシャル・ゴールドスミス博士は、毎晩、仕事と仕事以外の両方で一日の活動を振り返り二つの質問をすることを勧めています。
問1 その活動(今日時間を費やしたこと)はどのくらい将来に向けてメリットや意義があるのか?
問2 その活動(今日時間を費やしたこと)でどのくらい今日、満足したり幸せを感じたりできたか?
正解はなく、自分が何を大切に感じているかを確認していくと、いらないことが見えてくるでしょう。
いつやるの?今でしょ。
未来は今日の延長線上にあるということを忘れないで過ごしたいと思います。
(YK)
参考図書:コーチングの神様が教える「前向き思考」の見つけた方 マーシャル・ゴールドスミス著 日本経済新聞出版社
いつかやりたいいつやるのコーチングの神様今でしょ労働生産性女性のための働き方改革時間が足りない