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Columnコラム

「ああはなりたくない」大人にならないように。

2023年4月13日

湘南平の山道3月のWBCはスポーツの楽しさだけではなく、多くのことを教えてくれました。

例えば、メジャーリーグに属しながら早くから合宿に参加したダルビッシュ有選手。

自分の練習より後輩に指導すること、チームを作ることを優先し、彼の功績でチーム力もピッチャー全体のレベルがあがったことは何度もマスメディアで取り上げられていました。WBCが終わった後も、日本へ帰国する選手たちをホテルのエントランスで見送り手を振る姿からも心からチームを愛していたのだろうなあと感じました。

少し前にこのコラムで書きましたがまさにそれは「モダンエルダー」の姿です。経験のある人こそ、若い人たちに混ざることで教えることも多いけれど自分自身もまた成長することが出来る、世代に関係なくゴールに向かって頑張る姿は清々しい。

何よりダルビッシュ選手自身の評価を高め、彼自身が光り輝く結果となりました。

 

そして言わずもがな、大谷翔平選手。彼についてはいまだに毎日報道されていますが、私が注目したのは大谷選手は時間が有限であることを意識する姿勢です。

野球選手として残されている時間は日々少なくなっていくことを意識して、いかにその時間内で自分の目指す姿を実現することが出来るか、そのためには小さな欲望も我慢する。全ては自分の夢の実現のためという姿勢は、相当の強い意志がないとできません。

 

4月は私は毎日のように新入社員研修に登壇します。冒頭で私が必ず伝える「一期一会」という言葉。

誰にとっても今日この時間は一度しかなく繰り返しがきかない。時間は有限であるから無駄にしない、今日の出会いも一度きりなのだから、最高の自分であるよう努力することをルールにしましょう、と伝えています。

まさに大谷選手は日々、どんな時にも今という時間のはかなさを意識しているのでしょう。ホームランで兜をかぶるのも明日をも知れない命を意識していた侍のようです。

 

大谷選手のような大志を抱いていなくても時間が有限であることは誰にとっても同じです。持っている時間はどのような環境や状況にあっても平等です。

だからこそ、時間は無駄にしたくない。自分自身に集中し自分の人生を生きたいものです。

人が何かに集中し頑張る姿は他人を勇気づけます。WBCがあれだけ人々を夢中にさせたのもそれが目に見えたからではないでしょうか。

ダルビッシュ選手や大谷選手のように目立つことはなくても、誰でも頑張る姿は他人を元気付け勇気づけることが出来るのではないでしょうか。

勝手に自分自身が他人の思惑で迷ったりためらったりしているとしたら、その時間はもったいない。

時間が有限であるからこそ、いくつになっても自分のゴールを見つけて集中したい、と最近強く思います。

 

先日、大磯のお寺で止観(天台宗では座禅ではなく止観と呼びます)を体験、自分の呼吸一つ一つを感じ、時間の流れを見つめました。その後トレッキングで湘南平の山頂を目指しましたが、山頂での美しい景色や美味しいソフトクリームが待っていると思うと、辛い階段も山道も楽しみに変わりました。

「道半ばで人生が途絶えたとしてもそれは意味があること、まさにそのプロセスこそが有意義な人生」とはコーチングの神様マーシャル・ゴールドスミスの言葉です。大きなゴールを描いて一歩一歩あがるプロセスこそが幸せということなのでしょう。

 

新社会人の目に映る自分はどのように見えているのだろうか、もう人生を惰性で生きている大人に見えていないだろうか、一歩一歩歩いている姿として見てもらいたい、「ああはなりたくない」大人にならないように気を引き締める4月です。

(YK)

自然の中で自分を見つめる~ZENリトリート~

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