『女性の活躍を阻む12の習慣~自分らしさを強みに変える』
2024年11月8日
「女性が組織で上手く行かない原因のほとんどが女性自身の習慣にある」
コーチングの神様として知られるマーシャル・ゴールドスミス博士と女性のリーダーシップの権威であるサリー・ヘルゲセン氏は両博士の共著「How Women Rise」で明言しています。
本セミナーでは、同書から女性の12の習慣について解説し、参加者に振り返りの機会を提供します。
女性に共通する習慣とは何か、イキイキと自分らしく働くために、自分自身をどう変えていけばよいのか、ご一緒に考えませんか。
さらに、チームをリードするコミュニケーション力を磨きプレゼンス(存在感)を高める方法を紹介します。
女性だから、男性だから、という枠を外して自分の価値観に沿った充実したキャリアを築きたい方に是非ご参加いただきたいセミナーです。
【このセミナーで得られること】
◎多様性を活かすリーダーシップとは何かを理解できます
◎女性の特性と考え方の癖を確認できます
◎自分の課題を整理し、改善方法を見つけられます
肩書や立場に関わらず、ご自身のキャリアに目標や課題をお持ちの女性のご参加をお待ちしております。
ジコチューと自己主張
2024年6月7日
ジコチュー(自己中心)という言葉をとてもよく耳にします。
先週、某女子大のキャリア開発の講義に今年もゲストとして呼ばれて「ああはなりたくない大人」についてアンケートを取りました。
何故「ああはなりたくない大人」を尋ねるかというと、ビジョンや理想を聞いても答えが返らない人がほとんどだからです。
ビジョンを描く時代でもない、とも言われます。
だったら、逆を考えてもらおうというわけです。
多くの回答が集まりましたが、回答に多いのが、
・自分のことしか考えられない人
・全て自分中心の人
・協調性のない人
・ジコチューな人
全体的に「ジコチュー」を始めとする他人に迷惑をかけない、他人に嫌われる人にはなりたくないと思っているようです。
それは当然で良いことです。
女子大生に限らず、日本人は昔から「世間体」を気にします。他人の評価が道徳基準になりがちです。
皆に好かれたい、嫌な人と思われたくない。
大切なことです。
しかし、最近、モラハラだとかカスハラだとか日々耳にするにつれて、自分が加害者になってはしまわないかと、さらに発言に慎重になってしまう人も多いでしょう。
女性の多くがどのような働き方をしたいかと尋ねると「自分らしくいきいきと働きたい」という答えが多いことは毎回お伝えしています。
しかし、自分らしく、と思いながら他人の評価を気にしている、
となると自己矛盾してしまいます。
他人の思惑が気になって、意見が言えない、自己主張出来ない、生きにくい世の中です。
特に女性にその傾向が多いのは何故なのでしょう。
様々な脳科学の本を読んで調べてみました。
ローアン・ブリゼンディーン博士*によると、最初は同じ脳を持っている胎児が、受胎後8週目にテストステロン(男性ホルモン)を浴びることで男性と女性を分けるそうです。
テストステロンは勝利をすることや自信、攻撃性や筋肉をつけるのに対し、それを浴びていない女性は情動をつかさどる脳を発達させて、共感力やコミュニケーションを発達させていくそうです。
情動の発達している女性は、周囲が気になり共感力を磨いていきます。
だから、周囲が気になるのは女性の共感力がなせる業、特性なのです。
ではどうしたら、それを乗り越えて自己主張できるようになるのでしょうか。
今回私は、女子大生たちに「健全なジコチューを目指しましょう」と伝えました。
自分の都合や好み、自分に有利に事を運ぶための主張だったら確かにジコチューです。
しかし、組織のために貢献するためのアイデアだったり、自分の信念に基づいた主張だったり、誰かのための発言であったりしたら
その主張をジコチューとは言えないでしょう。
自分が正しいと思うこと、やりたいことは主張しなければ他人任せの人生になってしまいます。
逆に言えば、自分は同意できないと思っていながら他人に嫌われることを恐れて沈黙していたら、もっと良いアイデアを持っているのに提案しなかったら、それはジコチューです。
会議で、責任を取りたくないから発言しないのは、ジコチューです。
実はこの手のジコチューもかなり組織にははびこっていますね。
ジコチューを検索していたら、乃木坂46の「ジコチューで行こう!」という曲を見つけました。
皆に合わせるあけじゃ
生きている意味も価値もないだろう
やりたいことをやれ
ジコチューで行こう!
こんな曲があるというのは、皆分かっているのですね(笑)
(YK)
参考資料 「女性能の特性と行動」~真相心理のメカニズム~ ローアン・プリゼンディーン著*