品格は顔に出る
2019年6月9日
ビジネスのパーティや交流会で、初対面で名刺交換をするといきなり自分が何をしているのか一生懸命アピールしてくる、そしてこちらについて知って自分にあまりメリットがなさそうだとすると、すっと離れていく。そういう人いますよね。
何かしら自分が得ることを期待して参加しているのだから、無駄な人とは話したくないと思っているのでしょう。
でもそんな態度の人は、誰であっても好印象を持ってもらうことが出来るでしょうか。
「相手に好印象を与えたいなら、自分のすごさをひけらかす必要はない。相手に感銘を与える最も効果的な方法は、自分が相手に感銘を受けたことを伝えることだ」
心理カウンセラーのレス・ギブリン氏は「人望が集まる人の考え方」で初対面で犯す失敗に自分を「すごい」と思ってもらいたいばかりに相手を認めない傾向を指摘しています。
自分だけでなく、人は誰でも自分を認めてもらいたい承認欲求を持っています。
自分の話を聞いて共感し受け入れてくれる相手は、良い人だと誰でも感じます。良い人だと感じてもらえれば、もしかすると直接的なビジネス関係は自分とはなくても、他の人と繋げようという気持ちに人はなるものです。
人の価値を自分にメリットがあるかどうかで判断する、自分に得かどうかだかだけで見ている人は、顔つきまでギラギラしています。
世界で最強の富と力を持っている大統領が、日本の皇室や英国のロイヤルファミリーと並んだとき、それは歴然と表れていましたね。
品格とは、家柄や育ちだけではない、人に対する尊敬の念を持つ姿勢の表れではないでしょうか。
(YK)
あなたのハートに火をつけて~
2018年12月29日
戌年も終わり。お疲れ様でした。
2018年は異なる業種の企業から営業系の社員の「社員の印象をよくしたい!」というご依頼が多くありました。
お話を伺うと、第一印象がよい、感じがいい、会社の雰囲気がよくなるような笑顔の社員を増やしたいというご要望です。
CAのように通路を歩いているだけでもにこやかで話しかけたくなる人、そんなイメージなのでしょう。
それには、どのような研修が効果的だと思いますか。
笑顔の練習?立ち居振る舞い?お辞儀の仕方?
皆さんも多かれ少なかれ、新入社員研修などでご経験あるでしょう。
あらためてやってみると、きちんとできている人は多いのです。
ただそれは研修の場では、という条件で日々の仕事においては実践出来ていないようです。
つまり定着していないということ?
忘れてしまうのでしょうか?
長年、研修をやっている経験から、そして自分自身が接客をしていた経験から、実は「感じがいい」人でいるためには、仕事の環境と関係性が何より大切であるとオモテナシズムの私たちは知っています。
明るく晴れ晴れとした気持ちで会社に行っても不機嫌な上司が一人いただけで笑顔は曇りませんか。
にっこり笑ったのに笑顔が返らなければ、次からは真顔になりませんか。
楽しくない仕事だったら、事務的になってしまいませんか。
そんなことはどなたもご存じですよね。
そのうえで、「どんな環境でもにこやかに感じよくあっていて欲しい。それがプロフェッショナルだ」と思いがちな私たち。
そうかも知れません。
しかし、ここが重要です。
そうだとすればプロフェッショナルは、自分で自分の心に火をつける努力をしているのです。
「自分の心に火をつける」これを発見させることが「感じの良い社員」や「業績をあげる社員」を作るために一番、早い方法なのです。
ハートに火をつける!どのような方法でしょう。
まずは「社員を承認すること」です。つまり「誉めてあげること」「良い点を見付けてあげること」「チャンスをあげること」
上司に承認されなてくても、日々お客様に感謝の言葉をもらったり、お客様の嬉しい顔を見る機会がある人たちは常に「感じがいい人」でいることが出来ます。
これもまた「なんだ。そんなこと、やっているよ」と言われそうです。「いや弊社は結構、関係がいいのでね。皆喜んで働いているし」というような声も聞こえてきます。
本当にそうですか。
周囲の人の笑顔はあなた自身の「感じの良さ」のバロメーター。
感じの良い社員を作るには、感じの良い上司になること。
そのために、相手に関心を持ち、承認を怠らないこと。
それはプライベートな関係でも同じです。
2019年もご機嫌な笑顔で過ごしたいと思います。
どうぞ良いお年を!
(YK)