「国際女性デーx自分」を考える
2022年3月11日
3月8日は国際女性デーでした。1910年に「女性の政治的自由と平等のために戦う記念の日」として制定されたそうですが今、感染症に戦争という世界の状況を考えると、女性だけではなく全ての人にとって大切な日ではないかと思います。
しかし、女性活躍推進や女性の平等に興味のない女性も多くいます。自分自身は差別されているとは意識したことがないし、これまで自分自身の人生に何か女性であることが差し障りがあったと感じたことはないし、今のままでも女性も男性もそれほど違いはないと思うし、ジェンダーギャップ指数が120位だって自分いは影響がない、と思っている女性は結構います。
しかし本当に関係がないのでしょうか。
世界最大規模の慈善団体のビル&メリンダ・ゲイツ財団のメリンダ・ゲイツ氏が著書の中であげているコンゴのある村の話が良い例です。その村では、男性はあまり労働をせず、女性が遠くまで水を汲みに行き農作物を育てているそうです。しかし農作物はなかなか育たず貧困に苦しんでいる。ゲイツ氏たちが支援のためのインタビューをしようとすると会議に出てくるのは男性しかいない。しかし、実は男性は農作物の現状など何も知らないので、有効な支援が行えない。結局、どんなに支援しても無駄に終わり、いつまでたってもその村は貧困から抜け出せない。
この話は、権力や意見に偏りがあると、結局誰にとってもプラスにならないということをよく示しています。
そして、もしかしたらコンゴの村けではなく、自分の企業でも同じことが気づかないうちに起きているかも・・・?
今、日々、辛い報道を目にしています。世界の平和はこんなにももろいものだったのかと恐れを感じていいます。そしてもう辛くて見ていられないのが、お年寄りや子供を連れた女性の姿です。誰かの誤った判断、偏った考えや意見の違いが、世界をこんなにも簡単に辛い場所にしてしまうのです。
平和を愛する気持ちにジェンダーは関係ないでしょう。でも間違いなく産み育てる女性に負担が多いのは事実です。女性の意見が反映される社会は住み心地の良い場所になるはずです。
だから男性にとっても女性の課題は自分の課題。ジェンダーの平等はどちらの側にもプラスになりそうです。
では、どうしたらいいのでしょう。
自分はどうかかわるのか。
私の結論は、自分で考え自分の意見を持ち表明出来る人であり続けること、精神的に経済的に自立する人であること、それが私たが平和な社会に貢献できる一番早い方法である気がします。早いけれど結構難しいことでもありますね。
だからこそ、多くの人とジェンダーを超えて尊重しあい仲良く手を携えあうこと、つくづく大切にしていきたいと思います。
(YK)
参考;「いま、翔び立つとき」 メリンダ・ゲイツ著 光文社
関連セミナー「ボスの知らない女性の特性」https://omotenacism.com/seminar/2021/0129/1803/