~コンディションを確認する~Are you ready for working?
2016年7月25日
今日は、内視鏡検査を受けに行きました。
調子が悪いことがあったので念のための検査でしたが異常なし。
麻酔を覚ますために簡易ベッドに
横たわっていると
様々な看護士と患者のやり取りが
聞こえてきて、ふと浮かんだことです。
病院で検査を受ける時、あらかじめその検査に適した体調であるかどうかを
確認するチェックリストがあり、必ず看護士さんに確認されます。
「過去に病気をしたことはありますか」
「アレルギーはありますか」
「飲んでいる薬がありますか」
「不安な点があればお書きください」
などなどその日の体調に質問があります。
万が一、どれか不適切な状態であると、検査は延期されます。
これは、通常の企業での仕事にはあてはめることが出来るのではないでしょうか。
仕事であれば、人は常に最高のパフォーマンスを出す状態で臨むことを求められています。
そしてそれが当然だと思って誰も確認はしません。
しかし、日々、人間ですから、調子の良い時も悪い時もあります。
例えば、パイロットであれば
「12時間内にお酒は飲んでいませんか」
という質問があります。
CAには「お客様が見て不愉快になるような肌の状態ではありませんか」
などというチェックがあり、適切でなければフライトをすることは許されません。
こうしたチェックは、会社員にはまずないでしょう。
しかし、例えば重要な取引先との契約会議に出る社員が
準備不足で、体調不良であったり、個人的な悩みを抱えているのに、
そのまま100%の力を出すと思い込んで、送りだすのは危険ではないでしょうか。
接客の仕事であれば
憂鬱な顔をした社員に「笑顔で頑張りましょう」と声をかけたところで
笑顔になれない事情が影にあるとすると、その日、彼・彼女から接客を受けた
お客様は「感じの悪い店」と思ってしまうかも知れません。
スポーツ選手だって、その日のコンディションで補欠に回ったりしますよね。
そう考えると
・十分、睡眠を取っていますか
・体調に不備はないですか
・仕事の準備は万端ですか
・今日の仕事(取引先)には慣れていますか
・自分のチームや部下に不安な点はありますか
・何か気になることがありますか
のような単純なコンディションチェックを毎朝、上司が行うのは、
今日も頑張りましょう、と声をかけることより
余程現実的で仕事の成果を確認することに繋がるのではないでしょうか。
もちろん、補欠選手がいないのが会社というものですが
それでも状態を確認しておくというのは問題回避には繋がります。
新人のための心得のようですが
当たり前のことほど出来ないのが人の常です。
それくらい社会人の常識だ、と済ませてしまいがちですが
本当はとても重要なことではないでしょうか。
難しい仕事の手順やスキルは、自分で管理できるものです。
体調や感情は、自分でも管理が難しい。
であれば、個人の自己管理に任せるのではなく
上司が仕組みを作って、確認するというのも手ではないかと
内視鏡検査で考えたことでした。
(YK)