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Columnコラム

旅館のタオル

2016年7月10日

 

bathroom-1281614_1920少し前に友人が泊まりに来た時のこと

バスタオルとフェイスタオルを用意していたら

「洗濯が増えるからフェイスタオルだけでいいわよ」

と言われて、びっくり。

「旅館だったらフェイスタオル一枚で間に合わせちゃうでしょう」

と言うのです。

彼女は環境フレンドリーを意識している人ですが

私の手間も考えてくれているのでしょう。

 

確かに、最近はバスタオルも用意されている旅館がほとんどですが

それほど高級でないところは確かに薄いタオル一枚だったりして、

そしてそれならそれで、文句言わず私たちは済ませてしまったりします。

何故、あの薄さなんだろう・・・

と思って調べてみると色々説がありますが

薄いから乾きやすい、確かにすぐ乾きます。

それに、頭にかぶっても良いし、背中を一人で洗うにもちょうどいいし・・・

などなど使い勝手は良いようです。

西洋風の厚い柔らかなタオルでは、こうはいきません。

タオルひとつにも文化があり

国民性があるのですね。

 

さて、別の知人と日本人の特性について話をしたときのこと

彼は、日本人は物を大切に扱い丁寧扱い無駄をしない、

「もったいない」と思うこの日本人の精神性が、日本を輝かせると考えています。

私は、そうは言っても、消費が上がることで成りたつ経済社会である以上

何でも「もったいない」の精神だけでは日本はしぼんでしまうと反論しました。

 

タオルの話にもどります。

では、ホテルでは、ふかふかの高価なタオルを用意するけれど、

毎回クリーニングして繰り返し他の客にも出しています。

旅館の薄いタオルは、客は滞在中使い切って、

最後には家に持ち帰り雑巾になったりするけれど

旅館からすると、毎回、客の数だけ準備しなくてはなりません。

でも旅館名を入れて持ち帰ってもらえたら宣伝効果はありますね。

経済効果はどちら。

どちらが環境フレンドリー?

 

どうでもいいような、でもこんなところからも

国民性、価値観って見えて来ますね。

テルマエローマ、じゃないけれど。

(YK)

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