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Columnコラム

Don’t speak in Japanese.

2016年6月5日

【グローバル】

 

今日の新聞に

人手不足が深刻度を増し

コンビニを始めとする小売り業も

外国人採用を積極的に開始していると

言う記事がありました。

 

外国人採用は人出不足だからというだけではなく

優秀な人材であれば国籍は関係なく

採用したいという企業も

多くなっているようです。

 

外国人社員の育成や指導について

ご相談も多く受けるようになりました。

 

先日も外国人新入社員のメンターになるという方々に

対して研修を行いました。

しかし開始前に揃った参加者の方々にお会いして

「なんて皆さん笑顔が少ないのでしょう」

と言うのが私の第一印象でした。

 

どなたもお話をしてみると

新しい仲間に対して関心も意欲もある方たちでしたが

表情が豊かではありません。

初めてお会いする私ですらとっつきにくさを感じるのに

異国から来た方であったらどうでしょうか。

日本人であれ外国人であれ

初対面で必要なのは、歓迎のサイン。

日本はおもてなしの国と言われながら

接客サービスを離れたところ、特にビジネスの場では

微笑みが少ない国のように感じます。

悪気はないのでしょうが、習慣なのでしょう。

そして周囲が皆そうであると

それが特に問題であるとは感じないものです。

 

表情は一つの例として

同一民族の中で暮らしている私達にとって

同じルールの下でいる人の気持ちは察することが出来ても

自分と異なる環境で育ち習慣の異なる人への

察しの能力は少し弱いような気がします。

 

私が初めて海外で海外の会社で働いた時に

ルールとして守るように厳しく言われたことは

仕事の場では

「Don’t speak Japanese!」でした。

日本人同士であってもです。

その理由は、他に日本語を分からない人がいたら

不愉快に感じるから。

最初は不自由を感じましたが直に習慣となり

今でも私の当時の同僚たちは、一人でも日本語の分からない人が

傍にいるとすぐに日本人同士でも英語に切り替える習慣がついています。

それは相手のためというよりは

自分自身が相手に対して居心地の悪さを感じるからです。

 

某企業が社内の言葉を英語にした時に

賛否両論がありました。

しかし、言語に対するセンシティヴィティを磨くことは

グローバル化そしてダイバーシティを実現するためには

非常に重要なことではないでしょうか。

 

そして言葉だけではなく

食事の習慣や宗教の習慣など

違いに敏感になり受け入れて行くと

自分自身が豊かになるような気がします。

 

外国人が職場に仲間として働く

そんな環境は自らを変える

素敵な機会です。

(YK)

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