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Omotenacism for women女性のためのオモテナシズム

頭の電源をオフにする方法

2020年10月27日

リトリート階段コロナ渦で、リモートになって在宅勤務が増えたのに、残業も減ったのに、なぜか時間がない。仕事のやり方は変えなくてはならないし、家にいるから増えた仕事もある。不安もある、心配もある、ああでもないこうでもない、と次から次へと色々な思惑や考えが頭に浮かんでしまって、あせってしまう。

 

考えすぎたり反省しすぎる傾向の強い女性は、どんな環境にあっても頭がオーバーヒートしがちです。かくいう私がその一人です。

私の頭も、しばしば、使いすぎたスマホのように熱を発して、固まってしまいます。アイデアが生まれないし、目の前のことに集中ができません。

一度に二つ以上のことをやれるのが出来る女だと思っているのだけど、なかなか出来ないからさらにいら立ちます。

 

そんな折、秋の一日、禅リトリートに参加しました。場所は、神奈川県の大磯で、お寺で座禅を経験したあとに、湘南平というハイキングコースを登ります。山は低いけれどなかなかのアップダウンが激しい山道です。ハイキングにはルールがあり、おしゃべりをしないこと、自然の音に耳を澄ましただひたすら目の前の道を歩きます。そして頂上ではまた瞑想。そう、修行です。最後は三浦リトリート伊豆半島半島や伊豆半島、そして大島まで眺めて景色を俯瞰しました。

 

この数年、「禅」はスティーブ・ジョブズから始まりグーグルが取り入れているということで、「マインドフルネス」という言葉とともにビジネスに役立つと話題です。皆さんも座禅や瞑想をしている方はいらっしゃるのではないでしょうか。

ビジネスコーチの仲間には禅を学ぶ人も多く、座禅は私も何回か経験しています。今回もそんな仲間の企画でした。しかし、毎回、私には何がいいんだか分からなかったのです(笑)黙って座っていることですっきりする、という感じは私にはありませんでした。

 

しかし、今回、やっと気づいたのです。オーバーヒートしたスマホはしばらく触らないでおくとまた動き出します。固まったPCも電源を切ると初期設定に戻って問題が解決される。いわんや人間もだ!

私のオーバーヒートした頭も電源を切る時間が必要で、瞑想や座禅はただ目の前のことに五感を集中させる、つまり頭をオフにする方法なのではないか。そんなことは、モノの本に書いてあると言われそうですが、私は、自分で理屈を分かって納得しないと物事が受け入れられません。今回、座禅とは私の電源オフの時間なのだ、とようやくイメージが出来ました。

 

さらに禅リトリートは自然の中、鳥のさえずりや虫の声を聞いていると、人間以外に存在しているものがなんて多いのだろう、自分はそのパーツでしかないと感じることが出来ました。土の感触やにおいは子供の頃の遠足を思い出させました。すると今の悩みが遠ざかります。

 

それ以来、毎晩、寝る前に10分間、ヒノキのアロマを炊き、瞑想しています。熟睡した満足感が得られなかった私が、ぐっすり眠れるようになりました。そして、なんと!新たなビジネスプランまで生まれたのです。

 

特段、座禅や瞑想を勧めているわけではありません。既に実践している人や、登山やダイビングや釣りや、書道や茶道がその効果を産んでいるという人もいるでしょう。皆さん人それぞれ、効く方法は他にもあると思います。

 

大切なのは、忙しい人ほど、意識して手放す時間をもうけることが新たなものを手にいれるためには必要だということなのではないでしょうか。

日ごろ、私たちは意識するしないにかかわらず、色々なことに執着しています。私も記憶力はいいし、物もなかなか捨てられない、断捨離もできす、色々なことを抱え込んでいるタイプです。

さらに、こうあるべきだという自分のポリシー、自分の考えや立場はこれまで築いてきたものだから、そうそう手放したくはありません。でもそれもちょっと忘れる時間を作ってみたら、すっきりした。

 

私のコロナ禍の大発見です。

 

何も考えない時間、騙されたと思って意識的に作って試してみてください。

(YK)

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