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Omotenacism for women女性のためのオモテナシズム

言い訳せずにスキルを磨く

2020年9月30日

たまねぎ先日、NHKのTV番組「プロフェッショナル」に黒柳徹子さんが登場していました。

日本人ならほぼ全ての人が知っている彼女のすごさは、87才の今も「徹子の部屋」というインタビュー番組を45年も続けていること、それも毎日!ユニセフの親善大使として平和活動家であること。

そしてこれまた33年も続くTVのクイズ番組に出演し続け、しかも毎回好成績を収めていること、などなど数えきれません。

 

87才で現役で芸能界でレギュラーを続けていること、その上、唯一無二の存在であることは、やっぱり私たちとは違う才能を持っているからだと、特別視しがちです。まあ私たちとは違う人よね、と思いたくなります。

 

しかし「プロフェッショナル」を見て、この人の才能は現在進行形で磨き続けている「スキル」なのだと気づきました。87才でも磨き続けている!

 

彼女は徹子の部屋のインタビュー前に、かならずゲストの情報を集め、6人分の打ち合わせに3時間をかけ、スタッフとやり取りをしながら深く人物を掘り下げています。ゲストに合わせて毎回、衣装を自分自身で選ぶのも相手に喜んでもらうためであり、また相手にちゃんとしているという姿勢を見せるためだそうです。

クイズ番組では、出演する以上最高の結果をだしたいと自分なりのノートを準備しています。

 

つまり、優れたインタビュワーであるためには、その準備を入念に今も行っているのです。昔から頭が良いから、記憶力が良いからクイズで正解が出せるのではなく、仕事だから最高の成果を出すために事前の勉強は怠らないのです。

 

ここが黒柳徹子さんのすごいところではないでしょうか。名声を得て、安定した仕事があり、誰もが彼女に反論したりすることも恐らくない世界において、今も学び続けいい加減な仕事をしない。

慣れているから大丈夫だろう、このくらいでいいだろう、と手抜きはしないのです。

 

彼女のインタビュー力は才能ではなく、きちんと磨き続けているスキルなのです。とすると、私たちも真似ができるかもしれない。才能ではなく、日々、磨けば輝かしい結果は残せるのかも知れない。

プロフェッショナルとは、才能の差ではなく、真剣に日々仕事に向き合えっているかどうかの違いなのではないでしょうか。

 

残念ながら、私は自身を振り返ると、会社員時代には懸命に努力していたつもりですが、今、思えばもっと出来る努力がありました。

本人は真剣に取り組んでいたつもりだったし、かなり頑張っていたことに嘘はなかったのですが、正直なところ今、振り返ればもっと出来たはずであることを知っています(笑) でも、その時には気づいていなかったのだから仕方ない、当事者でなくなってからやっと気づくこともあるのです。

今でも、昨年はやらなかったことを今年はやっていて、でも昨年手抜きをしていたわけではなく、気づいていなかったことはたくさんあります。

 

後になってから気づくのでは、反省のしようがありません。ではどうしたら良いのでしょう。

やり続けるしかない。他人がどう考えようが、才能がないとか言い訳せずに、自分で与えられた仕事の最高を目指す!

 

どんなに頑張っても経験だけは先取りができません。日々、今出来ることを手抜きせずに全力尽くすしかありません。追いかけっこです。

そして振り返って過去の自分が未熟だと感じたのであれば、それは成長した証であり、がっかりする必要はありません。

 

徹子さんはプロフェッショナルを「情熱を持って熟練した仕事を継続してやっていける人」と定義しました。

 

「100才までごきげんよう」と言ってインタビューを終えた彼女に私も叱咤激励されました。

(YK)

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