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Omotenacism for women女性のためのオモテナシズム

経験が未来を創る

2018年1月8日

安室

今年引退を発表した安室奈美恵のインタビュー番組を見ました。

私はこれまで彼女に全然興味を持っていませんでした。あれだけ人気があったのに何故だろうと考えてみると、私よりずっと若いし、彼女の絶頂期は私は仕事に没頭していた時期だったのだと思います。

 

何気なく見たTVでしたが、彼女の最後の言葉に驚きました。

「経験が私を成長させてくれた。経験をたくさん積むことが豊かになる」

 

最近私が実感していることを私より若い40才の彼女が実感している!ちょっと鳥肌が立ちました。

そして安室奈美恵のプロフィールを改めて検索すると、彼女には壮絶な過去があります。母親の悲惨な死に方、離婚、シングルマザー、そして自分を有名にしたプロデューサー小室哲哉を離れてからの活動。

芸能界という厳しい競争社会に15才から身を置いて、私なんかよりもっとすごい経験をしているに違いない、と感じました。

しかし、それを乗り越えたからこそ経験が成長の糧と言えるのでしょう。経験に感謝できること、その姿勢こそが彼女がずっとスーパースターの座に居続けることが出来た理由なのだと、番組を見ていて思いました。

 

過酷な経験を与えらる、それはある意味選ばれた人なのかも知れません。

では、私たちとは違う人なのかと言うと、芸能人のようなきらびやかでもなく欲がうごめく世界でもなく、ごく普通の生活を送っていても自分にとっては厳しい過酷な経験というのは誰にであります。

苦労の大きさは、他人と比較しての大きさではなく自分自身で感じるものです。辛いときに「誰にでもあることだから」というような慰めの言葉ほど無意味なものはありません。渦中にあるときは他人がどう見ようと辛いものは辛い。

しかし、どんな大きく感じる苦労でも、結果としてたいていの人が乗り越えているのだと思うのです。でなければ人間は続けていけません。

ただ違いは、乗り越えた経験をどう生かせるか、ここにつきるように思います。

 

安室奈美恵は引退してからの自分に自信を持っています。

「これまでも一生懸命何かに取り組んで楽しかったから、引退して他のことでも一生懸命やってみて楽しいことがあると思う」

なんてすごい自信でしょう。

これだけ輝かしい実績を残し、華やかな世界にいて「燃え尽きた」ではなく、これからが楽しみと言える。

自分を信じるとはこういうことだと思います。

 

一生懸命生きて来たからこそ言える言葉なのだと思います。

もうひとつ彼女は、これまで頑張れた理由を自分を必要としている存在(息子)がいたからだと言っています。

誰かに必要とされる、それが自分の存在意義につながり強い力になる。

誰にでも子供がいるわけでもなく、家族のいない人もいるでしょう。大切なのは、相手が誰であれ誰かに必要とされていると感じること。もしいないのであれば、必要とされる存在になる努力が必要なのではないでしょうか。

 

「苦労は買ってでもしろ」

誰でも知っている言葉ですが、重ねた苦労が自分を豊かにすること、若いときは気づきませんでした。

皺改善クリームが大ブームを起こしていますが、心の皺(脳みそなのかな)はさらに深く刻んで行きたいと思う2018年の始まりです。

(YK)

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