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Omotenacism for women女性のためのオモテナシズム

~振り向いたらスカートを踏まれていた~

2016年7月7日

【女性のための自己変革の技術】

 

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少し前になりますが

「前へ出ろ前へ出ろ、と言われて前へ出ようとしたら脚が動かない。

振り向いたら、前へ出ろと言った男がスカートを踏んでいた」

と女性評論家が言っているのを聞いて

上手い表現に納得したことがありました。

今、東京都知事選を騒がせている小池百合子氏の様子を見て

この言葉を思い出しました。

私は小池氏の業績について詳しくもないし

また、これまで政治家としての彼女に共感することはなかったのですが

今回の様子には、デジャブのような共感を覚えました。

私だけかと思って、他の女性に確認すると

私と同感の人がいて意を強くしました。

 

女性は、リーダーになりたがらない、あるいは家庭を優先したがるからと

男性は女性のモーチベーションの低さを嘆きます。

しかし、ひとたび自信のある女性が手をあげたり要求を述べると

「女性のくせに大胆だ」

「組織のやり方にそぐわない」

あるいは

「(企業であれば)お客様が、あるいは、社員が、あなたでは納得しない」

と何故か、応援してくれず、代わりに男性を使おうとする、

私自身、そんな経験をしたり、見たりして来ました。

そして女性までもが

「ちょっと女性では頼りない」

「常識がない」

「やはり男性の経験者でないと」と

手を挙げた女性に対して、否定的な見方をする様子も目撃もして来ました。

もちろん、その見方には一理あります。

女性は女性特有の個人の価値観や正義感を基準に物事を見て決断し、

組織の暗黙のルールを時には無視してしまう、

それが非常に身勝手であると傍から見えるからです。

本人は信念に基づいていると思っていても

傍からはそうは見えていない、そのことにも気が付いていないこともあるのです。

 

何度もこれまで書いていますが、

組織というのは男性の作ったルールで動いていることが多いので

こうした女性の感性や感情的な判断は、

人々には、幼稚であり、未熟であり、違和感が感じられてしまうのです。

だから、ビジネスで認められようとするのであれば、女性はそれを理解し

組織の暗黙のルールに合わせて行く必要があります。

そして、それが上手に出来る人もいます。

それが出来る人は、組織での『おもてなし力』が高い人でしょう。

 

さて、今回の小池氏もかなり非常識とされています。

しかし、女性活躍推進だウーマノミクスだと、女性リーダーの数を増やすことを

日本は今、政策として企業に求めているのに、

政治の世界でも女性大臣や首長は多くはありません。

小池氏は自分の実績から、他人がどう思うかは別として

自分はやれる、あるいは自分が適任だと思っているでしょう。

ましては政府が女性活躍推進を唄っているのですから、

やりたいと言って手をあげている女性の私を

押してくれてもいいではないか、

私以外に適任はいない、

推薦してくれるのが当然だと、私が小池氏なら思うでしょう。

しかし、手続きが正式ではないとか、顔をつぶしたというような議論をして、

中々決定がされません。

もちろん、女性であるということ以前に、

彼女自身に候補者としての課題があるかも知れませんが

(それは分かりません)その場合は本人は気が付いていません。

だって、男性だって相当おかしな人が主張したり、ルール違反を意図的にすることがあるのを

見ていますから。

男性がやると戦略で、女性がやると「したたか」となる。

そしてボーイズネットワーク(男性の付き合いの関係性)で次のポストが決められて行く。

あるいは仕事の配分も決まって行く・・・・・

もうひとつ

女性はいつまでたっても過去の経歴で判断されがちと

思うのは少しうがった見方でしょうか。

キャスター出身だから・・・

華やかな職業を良い時には絶賛し

都合が悪いとそれがマイナスの要因と判断されてしまいます。

CA出身だから・・・とか。

もちろんそれを売りにすることもあるのですが。

 

そろそろ、そうしたことを卒業しないと

優秀な女性は国外に逃亡しますよ、

と思っていたところに小池の乱(笑)

うーん、彼女は結局、立候補を決定しました。

待てなかったのではなく、待っていても役は回らないと知っていたのでしょう。

 

女性が組織で成功するためには

組織内のルールを認識し、立場を認識し、

ステークホルダーに恥をかかせないように行動し

自らの立身出世の道を開いて行く、

豊臣秀吉のような「おもてなし力」は

非常に大切です。

同時に、時には、慣習を突き破り、非常識もする覚悟と気概がないと

ガラスの天井は突き破れないのかも知れません。

 

米国のヒラリー・クリントン氏も

上へ上へと叫べば叫ぶほど嫌われ

しかも、嫌われる理由は性格であったり、間違い探しであったり。

キャリアがあっても、男性であればたいして言われないことも

言われているように思います。

 

私は都民ではないし

アメリカの選挙権もないし

どちらを応援するわけでもないけれど

女性の生きにくさに共感する政治の世界です。(YK)

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