logo

Omotenacism for women女性のためのオモテナシズム

 不愉快を伝える勇気

2016年3月10日

【女性のためのオモテナシズム】

 

「日本死ね」

という強烈な表現で国を批判した女性のおかげで

幼稚園の問題が大きく世間に取り上げられた

3月でした。

 

今はSNSによって個人の意見が言いやすい環境にはなりましたが

それでも中々、行政や目の前にいる相手に言うことは難しいですね。

声をあげるには勇気がいります。

 

さて、先週、某所でビジネスミーティングをしたときのこと

相手の男性は、パワハラセクハラな発言を

ずっと繰り返しています。

いつものことなのであまり気に留めず、

ああこの人は気がつかずにまた言っている

と受け流しました。

悪気はないのだから見逃してしまおう

それで波風は立ちません。

 

しかし、気がついていないのであれば

言ってあげなければいけないのかも・・・・・

微力であれ日本のオモテナシズムを推進させようとしている私が

「日本人の男性はグローバルなマナーを身につけましょう」

と言いながら、目の前の人には何も言わない。

もしかすると、日本人の男性のマナーの悪さは

こうした自分の態度にも責任があるのかも知れません。

 

さて話を冒頭の「日本死ね」に戻すと

女性活躍推進を女性の意識や企業の取り組みばかり押し付けるのではなく

それをバックアップする制度が整わなければ

女性は悲鳴をあげてしまいます。

 

私も介護に関して

実際自分が経験してみると

メディアでは取り上げられない問題が多くあることを感じ

日々、政府に対して行政に対して、強い言葉でののしりたくなる気持ちにかられています。

 

そんな折、横浜市の男女共同参画推進課が主催するオープンフォーラムに

誘われ参加しました。

まず第4次行動計画が配布されたのですが

その中の重点施策は私の一番の課題を解決してくれそうな

項目はありません。

当たり前のメニューばかりで

もちろんその当たり前が出来ていないのが現状なのでしょうが

がっかりしてしまいました。

テレワークの推進?

家で働けばそれは家事も出来るけど

女性は24時間フル活動になってしまう。

実際、ITの進化によって

仕事が家庭にどんどん侵食して来ています。

ITはむしろ行政がもっと市民との連携に

利用すべきだと私は考えています。

 

一言言ってやろうという思いで、

行政と企業と市民との対話の場であるフォーラムに期待しました。

フォーラムは私のコーチングの仲間がファシリテーションをしていたのですが

彼女はそこで発言に一つのルールを設けました。

「何が出来ていない」というような他人のせいではなく

「自分が何をするのかという」スタンスで感じていることを言い

相手の話を聞くこと。

つまり対話です。

私のグループには、横浜市の職員の方が4名もいるのだから

こうして欲しい、ああすれば良いのに

とヒントをたくさんあげたいのに・・・

職業がコーチであるけれど、

今日は私の現状を訴えたいのに、もどかしい。

 

しかし、対話が進むにつれて、

行動するのは自分であるとして考えるうちに

自分の課題が社会の課題であり、社会の課題は自分の課題になっていくことを感じました。

そう自分の課題は他の人も感じているに違いない課題

声にしなくては取り上げられない。

現状は変わらない。

立場の異なるメンバーであるにもかかわらず

一つの方向性を見出すことが出来ました。

 

セクハラ男性、行政そして自分の勤める会社に対しても

自分が声を出すことが

他の人を救うことになる

そして、声を出した人が責められることのない社会であること

ダイバーシティはそこからだと考えた年度末でした。

(YK)

タグ :

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。