オンライン時代の「さようなら」
2020年4月30日
TVの朝のワイドショーや夜の報道番組を見ていていつも私が注視してみてしまうのが終了時のキャスターや解説者たちの深いお辞儀です。
「今日もご覧くださいましてありがとうございました」とメインキャスターが言うと、全員が座ったままほぼ90度くらいのお辞儀をしている番組が多くみられます。
そんなキャラでないようなキャスターであっても、やっぱりここで「見ていただいている」という気持ちを伝えているのかしらとか、そこまでは不要じゃないのかしら、とか思いながら、いつまで頭を下げているのかなあと最後まで見ている私です(笑)
さて、この2か月、会議やセミナーにオンラインで参加する機会が多くなりました。
オンラインでホストをする場合、特にウェビナーの場合、空気がの切り替えが大切だと先日出たZOOMのセミナーで聴きました。日常から大勢とのミーティングへのモードへスイッチを切り替える、何か合図を自分でもっているとよいとか。別の空間に映るのだという意識が重要だそうです。
空気って伝わりますものね。
開始の時はそれが比較的しやすいような気がします。
一方、終了時はホストが「では、これで終わります。退出してください」と言って、それぞれバラバラに退出して画面から消えていくというのがほとんどです。
その間、ホストは画面を見てにこにこしていたりするわけです。退出するほうはなんとなく「さよなら~」と手を振る人や、なんだか名残惜しいような感じでゆっくり出る人と、ブツッ!と去る人、色々ですが、空気が閉まりません。
また、今日のミーティングではホストが「では切りますよ!さようなら」と一斉退出にして切られました。
これはこれで余韻がない。送って欲しかったなあ、とリアルのときと同じような印象を持つのは私だけでしょうか。
そこで思い出したのが冒頭にあげたTVのお辞儀です。あれは、やっぱり送り手が迷った末に考えた終わり方だったのかも知れません。
来月からは私もオンラインの研修ばかりです。どんな風に空気を作るか、気持ちを見せるか、試行錯誤が続きます。
空気のつくり方、画面を通してだから今以上に大切かも知れません。
(YK)