ポテトチップスの話題で何分話せますか?
2019年2月3日
先日、行きつけの美容室でシャンプーをしてくれるアシスタントの女性の「私、ポテトチップスが大好きで昨夜も一袋食べちゃったんです」と言う一言で、おおいに話が盛り上がりました。
美容室では話かけられたくないというときもありますが、とっても話が弾んで楽しい会話が出来る人であれば、他愛のないおしゃべりで良い気持ちになりたいときもあります。それは、こちらの気分もあるけれど、相手によってということもあるのではないでしょうか。お話が上手な人、気が合う人とは話が続きます。
しかし、実は、友達ではない人に対して、「気が合うなあ」と感じさせるのもテクニックの一つなのではないでしょうか。
「ポテトチップスが好きで・・・」と話し始めた彼女。かわいいスリムなボディからは想定外の食欲の開示がありました。そして好きなポテトチップスのこだわりへと続き、ポテトチップスと合う飲み物はという話題に発展し。。。私がポテトチップスを好きでなかったらそこまで盛り上がりませんが、でもきっと彼女ならポテトチップスがダメなら私が反応しそうな他の話題へ発展させたでしょう。
その後、担当スタイリストに代わって、彼は今度はスナック菓子では何が好きかという話題に発展させ、今度は彼がジャンクフードが大好きだという開示をして、そこからまた話が健康と美容に発展。笑っているうちにヘアは完璧に終了。
特に何か有意義な話だというわけではありません。でも楽しかった。
彼女の会話力はすごいなあ、と思いながら帰りにはポテトチップスを買って帰りました(笑)
一方、先日見たテレビドラマで、宅配を届けてくれる人とおしゃべりをしている女性を同僚が「他に話し相手がいないのだろう」と嘲笑するシーンがありました。
えー、ねぎらいを含んだ声かけやおしゃべりをそんな風に今は見る人がいるのか、とびっくりしました。
美容室の彼女は寂しい人には見えませんでした。では私が寂しい人と見えたのでしょうか。。。だからおしゃべりをしてくれた?
そんな見方をする人がいるとしたら、道理で、企業の営業研修でもお客様と話が続かない参加者が多いわけです。
ここで重要なのは、お客様と気持ちを共有するいうことなのです。
黙っていて欲しい人には黙っていてあげるのも気持ちの共有です。そこを本当に察せるかどうかは大切です。察せない人も多いです。
しかし、そこを察することもなく、「黙っていよう」という姿勢の人のほうがもっと多い気がします。
どんな人でも他愛のないおしゃべりから「楽しかったなあ」「あの子感じがいいなあ」と思えばまた会いたくなるし、距離感も縮まります。その加減を図れるのがおもてなしの達人です。
私は次回は、お気に入りのポテトチップスを持って彼女に会いに行きたいなあと思います。
そういうお客様が増えると何が起こるでしょう。
売り上げが上がるなんて単純なことではなくて、自分に会いに来てくれる人が増える、自分の存在が承認されるわけです。
SNSのいいね、も欲しいけど、やっぱりリアルな自分のファンがいるって、何より素敵なことですよね。
(YK)