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Columnコラム

人生を逆算して考える~今年の新人の傾向~

2024年4月16日

ベイブリッジへの道自分の未来は自分で築く!「セレクト上手な新NISAタイプ」

産労総合研究所による今年の新人の傾向だそうです。

タイパ(時間効率)を重視し正解や最適解を求めて、目標を定めると集中をする傾向。

 

自分なりのキャリアビジョンを定めていて、選ぶ会社も「どのような社会貢献をすることができるのか」という点から

見ている、こだわりを持って会社を選んだ学生が多いそうです。

だからこそ、見切りをつけるのも速い傾向があるそうです。

 

そういえば皇室の愛子さまも今年の新入社員のひとりです。

早くから「困難にある人を助けたい」という思いを強く持ち日本赤十字社で働くことを選ばれたと報じられています。

海外留学よりもビジョン達成への道を踏み出した愛子さまは、2024年の新人らしいのかも知れません。

 

もちろん、2024年入社だからといって一人ひとりを見れば異なる人格があり、

タイプでひとくくりに表すとそれがバイアスになって決めつけてしまう危険性もあります。

 

が、今年私があった新入社員を観察していると、なるほどと思う点が多々ありました。

 

例えばキャリアビジョンについて新入社員たちに考えてもらったときのこと。

「ビジョンがあれば逆算して今やるべきことが明確になる。便利ですね」

という発言が飛び出しました。

便利なツールとしてビジョンをとらえてしまうことにびっくりしました。

が、それはまさにある意味正解です。

 

というのは、毎回、ご紹介するコーチングの神様、マーシャル・ゴールドスミス博士は

「ビジョンは達成できなくても良い。それに向かっていくことで日々が充実する。幸せはビジョンに向かう過程にある」

と言っています。

ビジョンがあれば、行動が決まり日々が充実するからです。

 

一方、今年の経営陣はと言えば、4月1日の日経新聞の一面には「社長が夢を語り始めた」という記事が載っていました。

・・・引用・・・

バブル崩壊にリーマン・ショック、東日本大震災。相次ぎ危機に直面した経営者はリスクを避け、成長に向けた投資よりもコスト削減による利益の確保が習い性になった。冒険しないことが是とされ、夢を描けなかった。それが今、稼ぐ力や株価が上がり、未来を見据えて夢を語り始めた。

・・・・・

 

この6,7年、企業研修や公開セミナーで価値観を尋ねると、

「何か新しいことにチャレンジするより自分や家族が平和で幸せであれば良い」

という人達が年々増えていました。

いわゆる内向き。

 

何もかもが不安な時代、家族や自分を一番に考えることは悪いことではないとも思うけれど、

社会の平和や所属する組織の繁栄なしに自分の幸せも保障はされないのに、個人最優先では組織も経済も縮んでいってしまうのでは。

どちらか一方ではなく「ともに」あることが大切なのではないでしょうか。

 

経営者たちが夢を語り始めたことで、社員たちも夢を持ち始めることができるでしょうか。

円安物価高と不安はつきないものの、賃上げや金利政策解除で再び肉食系若者は生まれるのでしょうか。

夢を持って前へ進まないと会社も日本もますます後退してしまう。

仕事に夢が持てるようにという思いで、新入社員研修に臨んでいます。

 

タイパコスパを重要視する若者に「タイパが悪いから付き合わない」と言われないように、自分の夢を語り一緒に冒険が出来る大人でありたいと思います。

(YK)

参考:産労総合研究所「新入社員情報局」より

日本経済新聞4月1日記事より