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Columnコラム

赤い野球帽VSブランドのスーツ

2016年11月13日

%e9%87%8e%e7%90%83%e5%b8%bdアメリカの大統領選が終わりました。

トランプ氏は赤い野球帽を被って、ヒラリー氏は華やかな色のパンツスーツ姿で戦っていました。

大金持ちとはいえ野球帽を被ると、

いかにもアメリカの野球場で野次を飛ばしている

どこにでもいる典型的な白人の姿です。

一方、ヒラリー氏は、いかにもインテリのキャリアウーマンの服装。

あの「プラダを着た悪魔」のモデルとなったヴォーグの編集長

アナ・ウィンター女史のアドバイスにより洋服を選んでいたようです。

ヴォーグは今回の選挙戦で、ヒラリー氏支持を明確にし日々多くのSNSで発信をしていました。

女性の雑誌ですから、女性の候補者を応援するのは正しい方針であると思います。

そして、女性の代表として、またキャリアを極めた人として

アメリカを代表するファッションは大正解。

但し、それは大統領に選ばれてからのことであったようです。

 

ヒラリー氏もかつては美しいファーストレディとして人気のあった時代もありました。

ただ、現在のアメリカでは、ヴォーグに載るようなスーツとはほとんどのアメリカ国民が無縁な生活をしています。

ただでさえ彼女は、学歴や経歴、ライフスタイルからもエスタブリッシュメントとみなされいるのですから

服装からしても共感は持たれなかったのかも知れません。

その上、応援してくれる人がことごとくセレブ。

あの人じゃ私たちのこと分からないわよね、と嫌われる要因の一つにはなっていたかも知れません。

でもそれを言うならトランプ氏の華やかな家族はどう思われるのでしょう。

男性は、自分と似たようなあまりカッコよくないおじさんが成功して、

美しい女性を従えている図は不愉快ではなかったのかも知れません。

うがった見方でしょうか・・・

ファーストレディと大統領とでは期待が異なるのです。

そして女性に対して世間は厳しい・・・

 

何を着ているか、これは改めて自分の役割や目指す物を示す

重要なメッセージですね。

重要な戦略のひとつ。

常に自分にとって「顧客は誰か」の視点で考えて

時にはドレスダウン、ドレスアップと変えることが必要なんですね。

着るものひとつにしても細心の注意を払わないと

大失敗となる可能性をはらんでいます。

(YK)