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Omotenacism for women女性のためのオモテナシズム

残念な人になっていませんか?~女性の服装~

2017年11月30日

女性いまさらですか、と言われそうですが身嗜みについてこのところ強く意識するようになりました。

実は私自身は若い頃はCAとして制服を着ていたし、それ以後の会社員時代はファッションブランドに勤務していたので、実は自由に服装を選んでいたわけではありません。

CAは身嗜みにルールがあってマニキュアの色から口紅の色まで基準がありましたし、ファッションブランドであればそのブランドの服やバッグを持つことが半ば強制されていたので選ぶ余地がありませんでした。

 

CAはともかく、洋服を扱う仕事であれば外部に対してのPRとして自社製品を着ることは必要でしょうし(広告塔になるかどうかは疑問ですが)、私は人事部にいて実は同じ会社の仲間に対しても自社製品を愛していることを示すために着用する必要がありました。ある意味、服装はビジネスの戦略ですね。

現在、独立してからは誰も私の服装に文句を付ける人はいません。それでも空気を読むほうなので(笑)クライアント企業の雰囲気やまた仕事の目的によって服装を変えるようになりました。しかしこれがなかなか難しいのです。

私の個性を出すために好きな物を着ればいい、と思ったり、いやいや自分なりの制服を決めてしまおう、と思ったり思考錯誤の日々です。

この年齢になってまだ悩ましい。というのも何を着ているかで、やはり私のイメージが決まるわけですし、コーチや講師として期待にあったイメージでないとお仕事が得られない場合だってあるかも知れないのですから死活問題です。

 

一方、企業に伺って研修を行う際には、身嗜みを指導することもあります。新入社員であれば、黒白はっきりつけたチェックリストで厳しい指導は出来ますが、時折、もうキャリアを積んでいる女性社員に対して「はっきり言って欲しい」というリクエストを幹部の方からお願いされることもあります。

自分の服装ですら悩んでいるのですから、これはさらに難しい。

しかし意を決してクライアント企業のリクエストに立ち、顧客目線もしくは同僚目線に立って見れば、はっきり言ってかなり「残念な」女性が多いと感じています。(ごめんなさい)男性はスーツやクールビズでもある程度のパターンがあるのですが女性はそれぞれだからです。

セクハラ、パワハラという言葉が頻繁に使われるようになってから、さらに他人の服装に突っ込むことは出来にくいのかも知れませんが、「お客様に聞いてみたことありますか?」「上司に何か言われませんか?」と尋ねたくなる女性もいます。

 

どのように「残念な」のかというと、オフィスなのにミュールを履いていたり昼間から胸や腕を出していたり(オフィスでは露出はしない)、男性社員がスーツなのにジャケットも着ていないフリルのついたワンピースであったり、髪の毛は無造作に束ねただけだったりなど、会社に行くのもスーパーに買い物に行くのも同じ服装ですか、今夜のデート用の服装ですか、と聞きたくなるようなケースです。女性は男性とは違って、不潔であることは少ないのですが、ルール違反は多く見掛けます。

 

洋服には世界共通のTPOがありルールがあるのですが、日本では注意をされることはあまりないので気付かないこともあるでしょう。

TVのニュース番組に登場する女性キャスターたちもかなり好き勝手な服装になっているのでお手本も少ないのが事実です。

さらに指摘が難しいのは、本人がオシャレと思っているのか、持って生まれたセンスがないのか、お金をかけたくないのか、知らないのか、区別がつかない点です。

 

ただ、いずれにしても言えることは、洋服のルールを無視している、そしてプロフェッショナルなビジネスウーマンとして見られたいという意識が欠如しているということでしょう。

ここが残念なのです。

せっかくプロフェショナルな意識と知識やスキルを持ちながら、そう見えていないことに本人が気付いていない。

もったいないと感じます。

前駐日大使のキャロライン・ケネディ氏が、信任状捧呈式で通常丈のワンピ―スを着用していたり、セーター姿で公式の場に現れたりしたことを、キャリア女ウーマンの服装が自由であることが公認されたと評している雑誌がありました。

しかし、実は欧米では洋服のマナー違反は、「あの人なら仕方ない。常識を知っていてわざと破るんだなあ」と納得される人物でないと出来ないそうです。つまり一般の人がやっても常識がないと笑われるだけだそうです。

 

何を着るにしても「この人なら仕事が出来そうだ」という印象を人に持ってもらえれば得です。

高価な服装やブランド品を身に付ける必要はありません。

しかし、仕事をしに会社に来ているのか、ついでに仕事に来ているのか、わからないような服装ではお客様の信頼を得ることも、周囲の尊敬を買うことは出来ないでしょう。

おしゃれは相手に自分を認めてもらうため。

プロフェッショナルなビジネスウーマンとして認められるために新年に備えクロゼットを見直してはいかがでしょうか。

 

参考図書;

世界に通用する公式マナー プロトコールとは何か 寺西千代子著 文春新書刊

(YK)