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Columnコラム

違和感を覚えるとき~オーセンティック~

2024年10月11日

虎に翼違和感を覚えるとき。

地球の環境は大切だと常日頃口にしている人が

自分でオーダーした食事を残したとき。

 

本物志向と言っている人が

ブランドのコピーのバッグを持っているのを目にしたとき。

 

多様性を目指す会社のダイバーシティ推進室が女性だけで構成されている

と知ったとき。

 

社員は人材ではなく人財だ、と言っている企業の社長さんが

「一般社員とミーティングする暇はない」と言うとき。

 

「はて?」

違和感を覚えます。

 

それぞれに事情はあります。

私もしばしばやってしまっています。

 

「ダイエット中なのにデザートを食べてしまった」

「今日から英語の勉強をしようと思ったのにやらなかった」

というのであれば、これは自戒を込めた笑い話になります。

が、日頃、口にしている価値観や、

HPにうたっている企業の理念やビジョンと異なる行動をしている

言行不一致。

本人が気が付かないでやっている様子を見たときの違和感は、信頼への致命傷になります。

 

この違和感を覚えたとき

企業であれば消費者はそっと離れていくかも知れません。

政治家は批判され、判断されます。

しかし、残念なことに、個人については他人は指摘してくれません。

そして本人はどこまでも気が付かない、、、

 

オーセンティックリーダーという言葉があります。

Authentic.

本物であること。

オーセンティックリーダーとは、

自分を偽らない、どこまでも自分のままであるリーダー。

 

「自分らしくある」というのは

「素の自分」「飾らない自分」「自分が心地よい自分」を通すことではありません。

「どこまでも、どんなときでも自分の価値観に忠実である発言と行動をする」

リーダーです。

 

このオーセンティックリーダーというリーダーシップについて

最近の政治家たちの動きを見て、ようやく理解することができました。

あくまでも自分の信念に忠実な言動と行動を守ることは、組織の諸事情のなかで

生きている私たちには大変難しいことです。

が、そういうリーダーについていきたい、と人は思うのですね。

 

冒頭にあげた例も、本当に心からその人がそう考えているのであれば

方法はいくらでもあるはずです。

他人はそこを見ています。

価値観を守るということは、自分に厳しいことに他ならないと感じています。

(YK)