競合と同じビジネスマナーで良いのでしょうか?
2016年4月5日
この時季、どこの会社も
そしてたいていの研修会社も
新人研修で忙しいのではないでしょうか。
入社が4月に集中する日本ならではの現象のひとつです。
私は転職を7回していますが
最初の企業でしっかりした新人研修を受けたことが
人生で非常に役立ちました。
人生一度の社会人スタートにあたっての大切な研修で
その中に必ずメニューにあるビジネスマナーですが
このビジネスマナー、考えてみれば
毎年毎年変わらない、旧態依然であることに少し驚きます。
身嗜みや挨拶から始まり
言葉遣い、名刺交換、報連相、電話応対
とやるべきメニューは20年も30年も
変わっていないようです。
もちろん、その年の新人の傾向はあるので
強弱つけるポイントは異なるのでしょうが
ご担当者の要望は
「しっかり厳しく教えて欲しい」
そしてこの要望は
驚くことに外国人従業員に対しても同じです。
一方、恐ろしい勢いでビジネス環境や社会の状況は
変化しています。
もちろん、マナーですから基本は変わらないのですが
本当に日本のビジネスマナーは去年と同じで良いのでしょうか。
例えば、前回のブログの話題にもした名刺交換は日本だけの習慣です。
将来、あなたの会社のお客様はずっと日本人だけなのでしょうか。
今、全く海外は関係ないとしても
この先、外国人と余儀なく付き合わなければいけないということはないのでしょうか。
あるいは、外国人社長がやって来る、
外資にM&Aされるということがないのでしょうか。
この社会のスピードと予測不可能なグローバリゼーションを
考えるとそれを教える側に立っていながら、ふと
ビジネスマナーは化石になるのではないだろうか
という気がして来ました。
もちろん、今、目の前にいるお客様や同僚と良好な関係を築くために
またこれまで引き継がれた日本の美しいマナーを残すために
基本のマナーを知ることは必要ですが
プラスしてもっと世界基準のビジネスマナーを
教えてもいいのではないかと思うのです。
人が会社を作る。
人はブランドを作ります。
オモテナシズムでは強調しているのですが
おもてなしの3原則
「しつらい」「ふるまい」「よそおい」
は企業イメージを作る、
「おもてなし」の徹底をすることは、言い換えればブランディングなのです。
あなたの会社の経営陣は
新人研修を人事にだけ任せていませんか。
またビジネスマナーはCA出身の人に任せれば良い
他企業との合同研修に送ればとりあえず安心していませんか。
だとすると心配です。
競合企業と同じメニューのビジネスマナーを教えていたのでは
差別化は出来ないかも知れません。
社員の所作一つ言葉ひとつそしてマインドそのものが
企業を作っていくのです。
皆さんが好きな報連相だって
ビジネスの根幹を作っていくと考えれば
その企業なりの方法があるでしょう。
もうそろそろ当たり前のメニューではなく
将来を見据えたオリジナルなグローバルな
ビジネスマナーを考える企業があっても良いのでは
ないでしょうか。
新しいビジネスのスタイルを指導するプログラム
早速考えて見たいと
帰り道、桜の道を歩きながら考えました。
オモテナシズムと一緒にあなたの会社のオリジナルな
ビジネスマナーを考えませんか?←これは宣伝です(笑)
(YK)