どうしたら友達になれるのだろう?
2020年2月29日
ベトナムへ行ったときのこと。
空港まで迎えに来てくれた車のドライバーは英顔があまり通じませんでした。
私の希望が通じないし、行先や料金の確認をしたくても理解してもらえない。おまけにちょっとしたミスまで発生。
やりとりするうちに段々、かっかしてきた私に、ついに彼は翻訳機を取り出し、私の口に向けて話せと身振りで示しました。
さらに腹が立った私は「あなたが間違えた分は私は払いませんからね!でもホテルへはちゃんと連れて行ってくださいね!」と日本語で怒鳴りました。
すると、翻訳機を通して彼から返ってきた言葉は「どうしたら友達になれるのだろう?」
その一言で、一瞬で私の怒りはどこかへ飛んでしまい、吹きだしてしまいました。
怖い顔していた自分に気づいて、冷静になりました。
そうよね、せっかくの旅先お友達にならなきゃね、となごんでしまい、ま、間違いは仕方がないかと落ち着きました。
彼がベトナム語で何を言ったのか正確にはわかりません。たまたま翻訳機がそういう訳をしたのでしょう。
彼の言葉の正確な訳ではなかったかも知れません。
でもそれだけで、彼の印象がいっきに上がってしまったのですから言葉は大切です。
いくら優秀な翻訳機があっても、同じ言葉で話さなければ本当に行間に込めた思いまでは通じません。
しかし、今回、とぼけた翻訳機が機能以上の役割を果たしてくれました。
異国で、楽しい旅行をしたかったのですから、誤解はさておき友達になれることのほうが大切。
こんなシーンがこれからの日本のあちらこちらでも起こるのでしょうか。
粋な翻訳機の活躍に期待します。
(YK)