第二のキャリア ~70才になっても~
2016年9月30日
50代のココ・シャネル byカール・ラガーフェルド
70才になった自分を想像できますか。
今、皆さんがいくつか分かりませんが
70才の自分を想定出来る人は
少ないのではないでしょうか。
しかし女性の平均年齢は確実に伸びていて
しかも日本は1,2位を常に争っています。
ほとんどの人が70才は難なく超えると想定しておいた方が良いでしょう。
さて、70才で大成功を収めた女性がいます。
しばしば私のコラムに登場するココ・シャネル。
皆さんがご存知のシャネルスーツを
パリコレで発表したのが70才。
そしてそれが大成功に繋がって
花開いたのは彼女が71才の時でした。
もちろん、彼女にはそれまでのデザイナーとしての
キャリアと名声に冨がありました。
でも、実は彼女は62才でビジネスから引退し
それまではスイスで隠遁生活を送っていたのです。
ちなみに彼女は50代が一番
輝き美しかったと言われていますが・・
では、何故、70歳で再デビューしたのか。
それは世間の流行の流れを見ているうちに
自分が大嫌いだった女性の体を締め付けるような
シルエットの服が流行り
彼女が築いた女性主体の着心地のよい服が
忘れられて行くことに我慢がならず
再度自分自身の想いを形にするため
パリへ戻ったのでした。
ココ・シャネルといえども70才過ぎた女性を相手には世間はしません。
でも結局その想いはアメリカのキャリアウーマンから火がついて
シャネルスーツとして開花したのです。
お金のためでもない、私利私欲でもない、自分の想うファッションを
世界中の女性に着せたいというビジョンがそうさせたのです。
「私のファッションがコピーされるのは良いこと。
それは世間が認めたということだから」
好き嫌いは別として、今話題の内外の女性政治家たち、
個性が強く、主張も強く、あまり好かれている人はいないようです。
でも共通するところは、もうある程度の年齢になって、
有る程度の経済的力はありそうですし
目立ちたいとか、名声を得たいと思うだけでは
わざわざ立ちあがりはしないのではないかなと思うのです。
たとえ賛同されなくても独りよがりであっても
自分の思う世界を実現したいという想いではないでしょうか。
そう考える女性の力は強いと思います。
失うものも怖いものもないですものね。
もしかすると一度、現在のキャリアが終わった時に
本当に実現したいことが見えてくるのかも知れません。
いくつになっても人生には挑戦がある。
自分自身に期待をしたいですね。
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女性にとってだますとは・・虫の好かない人と付き合う
2016年9月7日
「女性にとってだますとはただひとつ。
それは感覚をだますこと」 ココ・シャネル
自分の感じたことに対して
妥協をすることが出来ない、という女性は多いのではないでしょうか。
人に対して特にその傾向があるように思います。
女性対象のセミナーでも良く聞かれるのが
「どうしても好きでない上司や心の中で馬鹿にしている人に対しては、
助けてあげるどころか脚をひっぱりたくなる」
というせきららな?告白です。
こうした感情をどう整理したらよいのでしょうか。
先週、一人のビジネスウーマンと女性が組織で直面する課題について
話をする機会がありました。
彼女は、私のCAであった経験について興味を持ってくれて
どんな状況にあっても嫌な顔をしないしひどいクレームについても冷静でいられる態度、
訓練されているからでしょうか、という問いを投げかけてくれました。
確かに接客業についていると、客なんだから良くしてもらって当然と思っているお客様から
かなり理不尽な発言や要求を受けることがあります。
しかし、いちいち、そこで傷ついたり腹を立て個人的に受け取ることはありません。
そのように自然と訓練されて行きます。
なぜなら、どんな相手であれお客様であるという絶対的な立場と
未来永劫に続くわけではない、この数時間長くても13,4時間我慢すれば2度と会わないで済む相手だとやり過ごすことが出来るからです。
前後して、知人のセラピストの女性に会いました。
今流行の「マインドフルネス」について言葉が流行となる前から研究している人です。
「マインドフルネス」がもうひとつ理解出来ないという私に
心の平静を保つためには、まず目の前のありのままを事象として見る、
黙って受け止める、ということだと説明してくれました。
(マインドフルネスについてはまだ私が勉強不足なのでいつか取り上げます)
この二人との会話は、異なることのようで実はとても通じています。
前述したような女性に起こりがちな好き嫌いの感情を取り扱うとき
いったん冷静にその人の存在を自分の感情は置いて受け止める、
という習慣は役に立つのではないでしょうか。
CAのトレーニングをしていた頃、
クレームや不機嫌なお客様に対しては笑顔を作りながら、
ジャガイモか何かの野菜だと思って新鮮なのかな、芽が出始めているのかな、
色はどうかなと眺めなさい、
と指導していたことがあります。
誤解があってはいけませんが、決して、お客様の怒りを受け流せと言っているのではなく、
個人的にとらず、機内と言う狭い空間の中起きた事として冷静に受け取れということです。
そうでないと心が疲れ切ってしまいます。
そう考えると、社内の気の合わない人に対しても同じことです。
「奥さんの顔が見てみたい」なんて思ったところで
自分が彼の奥さんになるわけではないのです。
また自分の気にそぐわないことをする人についても
あえて自分に嫌がらせをしている、なんて思い過ごしであることが
多いものです。
それよりは、その人のとった行動について
またその人の存在が自分にとって何を意味するのか
冷静に観察し受け止め、嫌な部分はやり過ごす、
あるいは、時には嫌な部分も
自分の目的のためには受け入れるこは
決して、妥協にはならないはずです。
そのためには、まずは自分の目的が何なのか
振り回されないために
明確にしておくことが必要です。
少し視点をあげて
戦略的になりましょう。
ただでさえ、ストレスの多い日々、
自分と異なる相手にこだわりすぎて
ストレスを増やす必要はありませんね。
言うは易し、ですけど・・・・(笑)
(YK)