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Columnコラム

仕事を苦役をにしないために

2023年1月16日

2023クリスマスお花

全国でよく知られている団体に生鮮食品の宅配を定期的に頼んでいます。

昨年の夏、最初は感じが良かった配達担当者が段々と応対が悪くなり挨拶もしなくなってやめてしまいました。おそらく仕事が辛かったのだろうと想像していました。

担当者が代わったときに、また前任者のような応対をされると毎回不愉快になるので、彼のやる気を育てるために「承認しよう」と私は密かに決めました。

 

承認とは相手をほめたり認めたりすることです。

「存在承認」と「行為承認」の2つがあり、「〇〇さん、こんにちは」と名前で呼んだり、目を合わせて話したりすることで相手の存在を認めるのが「存在承認」

「寒い中ありがとう」「今日は忙しかったの?」「重いのに大変ね」と相手の行為に前向きな反応を示すのが「行為承認」です。

こうした毎回ほんの数十秒の会話で承認を続けて、彼とは笑顔でおしゃべりするようになりました。

それなのに、昨年最後の配達日に「来週で僕、最後になります」と告げられました。

「僕の外に4人もやめるんですよ、それだけでわかるでしょう?」との言葉に、私の小さな承認だけでは彼の仕事の満足度は解消しなかった(あたり前ですが)とがっかりしました。

待っている人がいることが分かれば「自分の仕事は意義がある」と感じて頑張ってくれるのでは、と実は私の小さな実験でした。

 

「パーパス」という言葉を最近よく耳にします。

企業であれば「企業が存在する理由や目的」「存在意義」に当たります。

個人については「愛していること」「得意なこと」「世界が必要としていること」「お金を得られること」の4つの要素が重なる部分がパーパスになるのだそうです。

 

自分がパーツにすぎないと感じてしまう、誰でもできる仕事だし意義があるのかもわからない、と感じた経験は誰にでもあるでしょう。

私自身もCAとして働いていた時代「コーヒーですか?紅茶ですか?」と毎日毎日、重たいポットを抱えて腰痛に悩まされながら何の意味があるのだろうとむなしく感じていた日々もありました。そんな時にお客様に「君が担当で良かったよ」などと言われるとやる気がいっきに上昇したものです。

 

お客様と直接接点のある仕事は比較的、具体的に感謝されたり褒められたりすることがあるので、自分でモチベーションを上げやすいのですが、それでも仕事自体がきつかったり忙しすぎたりする場合には上司からの評価やいたわりがなければ続きません。

さらに他人からの直接的な評価がもらいにくい仕事では、自分の仕事の意義は確認しにくいでしょう。

あなたの部下が「自分の仕事には意味がない」と思っているとすれば、それは承認が足りていない証拠です。環境や本人の問題だけではありません。

そして驚くことに経営層や部長職のような立場になっても心から自分の仕事に意欲をもっている人は4分の1程度だそうで一般職と変わらないそうです。

また、金銭的インセンティブは量やスピードを上げるためには役にたっても、心の内なる火を燃やし仕事の質を高めることにはつながりにくいそうです。

 

仕事はつらいもの、お金を得るための手段だから仕方がない、人生の目的はそれ以外にある、と思っている方はいるでしょう。

お正月の休暇後、あー仕事に行きたくない、と感じた方は多いでしょう。

一方、同時に仕事がしたくてたまらなくなる休み明けもあります。

なぜなら、自分の存在価値は「仕事を通して得られる」ことが多いですし自己実現の手段でもあるからです。さらに、感謝されて役にたっていると感じるとき、誰もが仕事の苦労が報われると感じます。

仕事が苦役であるかどうかは本人の心の持ちようもあるけれど、他人の反応が左右するのです。

 

「あなたは私にとって必要な人なのだ」ということを示すことは人間だからこそできる行為ではないでしょうか。

仕事をする仲間や部下にはもちろん上司にも、仕事を通して自分に何かをしてくれる人に感謝や好意を示す承認で前向きに良い関係が築けるなら、大いに活用したいものです。

 

くだんの宅配担当者の最終日に次の仕事について尋ねると「有休が一か月も残っているので探します」とのこと。

早すぎるバレンタインの小さなチョコレートを渡しました。自分の存在は無意味ではない、と思って次の仕事も頑張ってくれることを願っています。

 

ねぎらいや感謝の表現は、お金もかからず誰にでも出来ます。誰もが「ここにいて良かった」「私は誰かの役にたっている」と思える世の中にしたいと思います。

それが「オモテナシズム」のある社会だと今年も信じて頑張ります。(YK)

 

参考図書:「ハート・オブ・ビジネス」 ユベール・ジョリー著 英治出版

 

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コーチングの神様が見つけた世界の女性に共通する!「 女性の活躍を阻む12の習慣~悪癖を強みに変えるために」

2021年1月29日

12サービスstickers

  • 組織では、かつてないほど女性にリーダーシップを発揮することが求められています。
    しかし何故、女性はしり込みしてしまうのでしょう。
    コーチングの神様として知られるマーシャル・ゴールドスミス博士と女性のリーダーシップの権威であるサリー・ヘルゲセン氏は、女性が組織で成功できない原因は、女性自身の習慣にあるとしています。本セミナーでは、サリー・ヘルゲセン氏とマーシャル・ゴールドスミス博士の共著「How Women Rise」から女性の12の悪癖について解説し、自分自身を振り返っていただきます。参加者がイキイキと自分らしく働くために、思考の枠をはずし悪癖を改善する方法を導き出します。
    また、リーダーシップスキルの基本をロールプレイングやディスカッションを通して実践的に学んでいただきます。もっとイキイキと自分らしく活躍したいと考えている女性、ビジネスパーソンとして自信が持てない女性、組織の期待にどう応えたら良いのか模索している女性の自己変革を促します。
    【対象】
    女性社員全般、新任女性リーダー
    【こんな方にお薦め】
    ✔チームをまとめるパワーを身に付けたい方
    ✔同僚や上司とのコミュニケーションを円滑にしたいと感じている方
    ✔新任管理職、または管理職になることを期待されている方【効果】
    ◎女性の特性と考え方の癖を確認できます
    ◎効果的なコミュニケーションのスキルを練習できます
    ◎女性の特性を生かしたリーダーシップを身に付けます

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お医者様のおもてなし力

2016年3月15日

久しぶりに扁桃腺が腫れて発熱し

近所のかかりつけのクリニックへ行きました。

 

このクリニックはまだ出来て4年くらいでしょうか、

神経外科と内科を40代の先生がご夫婦でなさっているのですが

近所では大人気でいつも混雑しています。

 

というのも先生がお二人とも大変感じが良いのです。

目と鼻の先にある昔からある医院は

経験豊かな先生なのですが

いつの間にか閑古鳥になっているようです。

 

さて、私の扁桃腺は数日たっても抗生物質が効かないので

点滴をすることになりました。

ベッドに横たわっていると他の患者さんと女性の先生との会話が聞こえてきます。

「美人先生に会うと本当に元気になるんだよね~」

と高齢の男性の大きい声。

女医さんもセクハラがあるんだなあと思いながら

でも、そいえば、私の母も先生に面と向かって

「先生、かわいい!」と言っていたことを思い出しました。

 

この先生、美人というより、(いえきれいな方ですが)

いつも笑顔で、話し方がなんとも優しいのです。

そして何か診察の動作をするたびに

こちらにまず許可を求めます。

「背中でいいので音を聞いてもいいですか」

「血圧を図らせていただけますか」

そして、恐らくプロの先生にはいらぬ情報を話しても

「あら、そうですか」とじっくり聴いてくれるのです。

アメリカの病院へ留学経験がある方なので

きっとコーチングを勉強しているのではないか、

と憶測しています。

この丁寧な会話の結果、診察時間は長く、待つことも多いのですが・・

 

今日もその患者さんに

「ポリープはなかったのですよ~良かったですね」

と共感を示し

「その他の結果は5日後に来ていただけますか」と伝えて

「お待ちしています!ありがとうございました」

とにこやかな声で送り出す、まるでブティックかどこかの会話のようなのです。

 

最近は検査結果やレントゲンばかり眺めて

こちらの顔をまともに見てくれない先生も多いですが

病院にこそ優しい会話は必要だと思うのです。

深刻な顔に深刻な表情で返されたら心配になりますね。

好き好んで病院に行く人はそうそういないはずですから

緊張を解いて欲しいですよね。

 

町の病院であればなおのこと

患者さんが会いに来てくれるからこそ

成り立つ商売なのですから。

 

地域医療に政府が力を入れようとしている今、

患者さんと医者の信頼関係を築くには

お医者様のおもてなしマインド重要ではないでしょうか。

 

で、私の扁桃腺は快方に向かっています。

(YK)

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座禅、茶道、書道

2016年3月5日

書道

 

2月は神楽坂の厄除けから始まり

茶道、座禅、書道と

ほんのさわりだけ教えて頂く機会がありました。

 

書道は実は私は20年近くやっています。

というと、私の普段の字を知る方は

言葉を失ってしまうのですが

師匠もはっきりおっしゃいますが

書道を習ってもペンの字が上達しない弟子

は多いようです。

安心・・・

 

さて、この書道、私が始めたきっかけは

単なる気まぐれでした。

海外に住んでいる頃、

心穏やかでない日々もあり、

しかし時間は有り余っていて

これを埋める手段として始めてみたのです。

私の会では、

先生のお手本ではなく

先人の書いた文字をひたすら真似て書く、臨書、を

させます。

しっかりとお手本を見つめながら、そっくりそのまま書いて行くとのですが、

中々筆はそのようには運びません。

この作業、心に浮かぶ不安や迷いを忘れさせてくれるので

すっかりはまりました。

 

さて、先日、初めて本格的な座禅の場へ行きました。

その後友人に

「そして無になれた?」と聞かれてみると

その場のお香の香りやゆっくり歩くお坊さんの気配が気になったり

何も考えないということは出来ませんでしたが、

少なくとも心の中の課題は、座っている間は忘れていることが出来ました。

座禅の境地とは本来、別の物なのかもしれませんが

初心者の私としてはそこに魅力を感じます。

 

その数日後、たまたま久しぶりに

墨をすり、筆をとる機会がありました。

あっ、これって座禅と似ている。

写経って、そういうことなんでしょうね。

 

そう考えればお茶席でも

お茶をふるまわれる間のお湯のチンチンと沸く音の中

立てて下さる方の仕草に集中していたものです。

 

今、ここに集中する。

 

心を見せるために型がある

型を美しく見せるために集中する。

今年はまだまだ追求しようと思います。

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