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Omotenacism for women女性のためのオモテナシズム

悪癖を認めない~女性の自己認識~

2016年2月26日

【女性のための自己変革の技術】

 

 

 

悪癖

 

毎月行っているセミナー『女性のための自己変革の技術』では「女性リーダーの20の悪癖」というリストを参加者の方に自分でチェックして頂きます。

男性の参加するセミナーでも

同様の『20の悪癖』をチェックして頂いていますが男性と女性とでは異なる項目は6つのみです。

 

・自分がいかに期待されているかを周囲に話す

・議論で感情的になる

・全てに関与したがる

・間違いや勘違いを体調のせいにする

・その日の気分によって態度や判断が変わる

・部下に思い通りの行動をとらせようとする

その他は男女共通です。

 

しかし、このセミナーを2年続けていて、

最近気が付いた7つ目の女性に特有な悪癖がありました。

 

~自分の悪癖を認めない~

 

この悪癖チェックを行うと

男性の参加者はたいてい、7,8個から10個以上にチェックを付けます。

一回のセミナーで、たいてい1人くらいの正直な方は、14,5個つける方がいます。

 

ところが、女性はというと、毎回、

5個以上、自分に悪癖があるとチェックを付ける参加者はほとんどいません。

どんなに探しても自分にはあてはまらない、と言って

やっと1つ2つにチェックを付ける方も数名います。

 

私自身は、自慢ではありませんが、10個以上思い当る節があるので

毎回、本当に皆さんは悪癖をお持ちではないのですか?

と尋ねていたのですが、

あれ、これって女性の認識の甘さではないかと

思い始めました。

 

男性の方が往々にして悪癖が多いのではなく

男性は、自分の悪癖だと認識していてそれが直せない、

女性は認識すらしていないのではないかも知れません。

 

働く女性は、仕事場ではとにかく常に全力投球、直球で攻めています。

だから悪気はないし

働き方にも「自分らしい」とか「個性的」と言う言葉を使って表現するのを

好みます。

しかし、「自分らしい」という言葉の裏には

自分のやり方をまげない頑固さがあるようにも思います。

さらにそのやり方が正しい、と信じている。

 

悪気がないから信じた道まっしぐら、

それが部下から見て、朝礼暮改の指示に見えたり

感情的に写っていても

そのつもりが自分ではないから、やっかいなのです。

 

頑固さはリーダーとしては必要です。

しかし信念とか達成への意思であるときには良いけれど

それが方法論であった場合には

もしかすると周囲にはただの自分のこだわりでしか映らず

部下にとっては押しつけであるかも知れません。

 

私自身の経験ですが

かつて部下をどうにも取りまとめられず途方に暮れたとき

このチェックリストを眺め、自分が部下にどう見えているのか

かなり悲観的にチェックをした経験があります。

 

私はえこひいきをしているつもりはない、

でも私の部下への時間配分は公平ではないから

そう取られているかも知れない、、、など部下目線でチェックをすると

15,6個の×印が付きました。

全ては単純な、しかし相手にしてみると深刻な悪癖です。

 

これは、自分を変える大きなきっかけとなりました。

 

女性の誠実さが、真剣に向き合う姿勢が

時に他人には矢となっていることも

あるのではないでしょうか。

 

なくて七癖。

悪癖チェックを部下の視点から

一度してみると自分を変えるヒントがあるかも知れません。

YK