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Columnコラム

「すみません」より「ありがとう」

2016年9月16日

外国人の方に日本の習慣を伝る機会が増えています。

先日も外国人ビジネスパーソン達に日本と自国の違いを考えて頂く機会がありました。

すると中国人の受講生が

「日本人はあやまってばかりいる」というではありませんか。

物をもらっても「すみません」

道を通るのに開けてもらうと「すみません」

自分たちの国だったら「ありがとう」と言うというのです。

日本人の「すみません」には「ありがとう」も含まれている、と説明しながら

確かに「ありがとう」を多く言うほうが気持ちの良い関係になるかも知れないと

考えさせられました。

 

また、日本では電車の数分の遅れでもあやまっている、

サラリーマンは毎日翌日の天気予報を気にして、電車の情報を見て、

気の毒なくらい遅刻しないようにしていて、毎日大変そうだと写っているようです。

朝起きて天気が悪かったら仕方ないじゃないか、そんな事情はお互い分かりあえるだろう、

と言われてもっともだと、内心思ってしまいました。

日本では「10分も」が中国やフランスでは「10分くらい」になるそうです。

そして、時間厳守で勤勉なわりには、日本のビジネスのスピードは遅すぎるとも。

中々、手厳しく言いたい放題。

日本人は細かいことにこだわりすぎているのでしょうか。

 

日本では、迷惑をかけないことが美徳です。

小さな社会で、お互いに嫌われないように、邪魔にならないように

他人から見て恥ずかしくないようにとしつけられている国です。

そう考えると、彼らが不思議に思う電車の中でもしゃべらず静かにしている理由は

同じかも知れません。

静かすぎる電車やオフィスも彼らには不思議なようです。

最近の騒音によるトラブルでの殺人事件などは、それが高じて起きたことでしょうか。

 

では、日本の良いところは?と尋ねると、国籍問わず一致した意見が

「トイレがきれい!」

何故トイレをキレイに使い、キレイに保てるのか。

これも他人に迷惑をかけない、恥ずかしくないように、というマインドが

底にはあるのかも知れません。

日本の良いところ、外国人に学ぶところ、

上手に異なる価値観を取り入れて行きたいですね。