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Columnコラム

フリーライダーにならない~宴のあとに~

2016年8月16日

パーティ

プライベートなパーティをするのが好きです。趣味かも・・・

若い頃から、狭いマンションの部屋や借りた会場で

テーマを決めて勉強会やパーティをたくさん行って来ました。

 

準備が大変だし

大勢で集まってもざわざわするだけで楽しめるの?

などと言われます。

幸いにも私の周囲には、料理やワインに詳しい人が多くいて

そして、もともとが私も含め接客の仕事をしている人も多くいるので

当日の段取りにはあまり心配がいりません。

もちろん、皆さん手伝ってくれるとはいえ

買い出しや食器をそろえたり会場を準備したり

終わった後のゴミ出しから片付けは大変です。

でもどんな場になるか

参加者の間で起こるシナジーを想像する準備はとっても楽しいし

余韻に浸る片付けも楽しい時間です。

苦にはなりません。

むしろそれが楽しい(笑)

 

その中で、一番、神経を使うのは誰を呼ぶか。

私が会いたい人や好きな人ではなく、誰と誰を会わせたら楽しくなりそうか

用意するテーマに合った話題や技を持っている人は誰か

知り合い全てを同じ時に声をかけてしまうのではなく

組み合わせを考えます。

そして私自身も、少人数で会いたいと思う友達や

こちらの人と同じ場所で会いたくない人など

自分のネットワークの構成も考えて

声をかけないで置こうを思う人達もいます。

ベストなメンバーとは、必ずしも仲良しや好きなメンバーだけではありません。

招かれるほうだって、大勢の人と集まるのは好きではないという方もいるし

そういう方はそっとしておきます。

 

さて、先週末もそんなパーティを行い、とても楽しい一夜となりました。

何故、こんなに盛り上がったのだろう、とつらつら考えてみると

参加した方達が、それそれ「絶対楽しもう!」という

強い期待と積極的な意思を持っているからなんですね。

「楽しもう!」と「楽しませてもらおう!」とは似ているようで違います。

「楽しもう!」には、迎え入れる側の「楽しませたい」という想いに呼応してくれる人なのです。

何を出されても(今回は参加者のご協力で実際、お料理とワインは絶品だったのですが)

嬉しそうに反応してくれて

そして手伝ってくれて

誰と話しても、相手に興味を持ち、表情が豊かです。

 

誰かが用意してくれた機会に乗っかっているだけ

というフリーライダー(ただ乗り)がいないのです。

そう、「オモテナシズム」とは、こういうことなのです。

新しい出会いを創ったり、皆さんが楽しそうに笑ったり、満足している顔を見ると、

それだけで幸せになってしまったのでした。

 

とかくビジネスパーソンが集まる機会というと

会社の宴会や接待、同窓会など

既に知り合い同志の集まりがほとんどですね。

そのせいか、日本人はパーティが苦手な方が多いようです。

パーティでのコミュニケーションは

まずはフリーライダーにならないこと。

楽しませなくても「楽しもう」という想いが重要。

今回の結論です。

パーティの後、ああすれば良かったこうも出来た、と反省をしつつも

それも含めて、楽しい余韻にふけるお盆休みです。

(YK)