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Columnコラム

人間関係貯金はしていますか?

2016年10月25日

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ご贔屓がいてこそ

忙しい限られた時間のなかで

余計な付き合いや得意でない人や

ましてや会社の人との付き合いなんて

出来る限り避けようという人は多いと思います。

私も自分の時間が侵食されないように

自分が有意義だと思う人と、出来れば時間は多く過ごしたいと思います。

 

でも時に、思わぬところで誰かが助けてくれたり

運を導いてくれることを経験したことがありますよね。

それは必ずしも親しい人や親友であるとは限りません。

なぜかいつも遠くから応援してくれていたり

それから何かのきっかけで自分に好意をもってくれていたり

あるいはこちらは興味がなくても相手が好意をもって会いたいと言ってくれる人

(男女に限らずです)

助けて欲しいなと思うときに頼まなくても動いてくれる、などなど。

ファン、かも知れません。

人は誉められたり自分がしたことを分かってもらったり共感してもらったり、

と承認されたい生き物だからファンはとても大切です。

そして誰にでも多い少ないに関わらずファンはいるでしょう。

もっと現実的なことでは、誰かに紹介してもらう、推薦してもらう、

頼みごとを引き受けてくれるなど

自分の夢の実現にもそうした人の存在は大きいかも知れません。

そしてそんなファンは一日では出来ません。

長い時間をかけて築きあげていくものです。

それが人間関係貯金です。

 

会社に入るときは、その会社への熱意を示し、

会社からも相性が合うはずと判断されたはずなのに

入社した途端、嫌な上司や苦手な人や会社での飲み会を避けたがる人がいます。

でも入社時はゼロから始まる人間関係貯金。

自ら努力する必要があると米国のキャリアアドバイザーのカーラ・ハリス氏は

「モルガン・スタンレー最強のキャリア戦略」のなかで言います。

苦手な人であるならなおさら、

仕事の手伝いを申し出る、ランチに誘う、話を聴く、時間を共にするなど

自分自身がアクションを取って関係を作ることが将来のキャリアには重要。

「私の仕事はここからここまでです。責任を果たしたからプライベートな時間はほっておいてください」

では何も築けません。

成果だけで私を判断してください、

と言っても仕事は人がやることだから

人の信用なしには重要な仕事は与えられないのです。

 

職場だけではありませんね。

お祝いごとだけではなく、

人が悲しい時に寄り添って時間を共にしてあげる、

そんなことが巡り巡って自分にも戻ってくるような気がします。

人間関係も断捨離は必要、

でも合理的になりすぎないようにしたい、

と自分の時間管理が苦手だからからこそ思います。

 

参考;「モルガン・スタンレー最強のキャリア戦略」カーラ・ハリス著 CCCメディアハウス

(YK)